マイクロソフトは4月12-13日の2日間に渡り、先日オープンしたばかりの六本木の東京ミッドタウンで「Microsoft ECM&BI Conference 2007」を開催した。12日は「ECM Day」、13日は「BI Day」と分けられており、ここでは13日のBI Dayの午前中に行われたゼネラルセッションの内容を中心にご紹介する。
宋 文州氏 |
ゼネラルセッションに先立って行われた基調講演では、ソフトブレーン創業者の宋文州氏が「情報の裏側をどう読むか?~議論を嫌う日本人の皆様へ~」と題した講演を行った。同氏によれば、日本のメディアの種類は相対的に少なく、報道内容も似たり寄ったりのところがあるという。そこでまず、情報の質を吟味し、多面的に本質に迫る作業が不可欠ではないかという。このためには、異なる意見をぶつけ合う「議論」が欠かせないものとなる。議論は「共同で真実を割り出すためのプロセス」である、というのが氏の講演の中心的なメッセージであった。
マイクロソフトのBI戦略は、全社で掲げる"people ready business"というコンセプトに沿って展開されており、ここでは個々の従業員の主体的な情報活用が重視されている。宋氏の講演は、個々人の情報活用能力をまとめ上げることで「真実」を探り出そう、という意味に理解することができる。