米Googleは11日(現地時間)、5月31日に開発者向けカンファレンス「Google Developer Day」を世界10カ国の同社のオフィスで開催すると発表した。この世界規模のカンファレンスはキーノート、ワークショップ、ブレイクアウトセッションなどで構成され、Google APIや関連の開発ツールについての議論が予定されている。
カンファレンスが開催される拠点は、Google本社のある米カリフォルニア州マウンテンビュー、サンパウロ、マドリッド、ロンドン、パリ、ハンブルグ、モスクワ、北京、東京、シドニーの計10都市で、同日午前9時のシドニーを皮切りに、27時間後の午後7時のマウンテンビューで幕を閉じる。会場やプログラムの詳細、事前申し込み等についての情報はカンファレンスのWebページから確認できる。
同カンファレンスは「Building Blocks for Better Web Applications」(より良いWebアプリケーションのためのビルディングブロック)をテーマに、Google API群を用いてアプリケーション開発を行う開発者のほか、同サービスに関心を持つ人々を対象に情報交換を行う場となる。Google内部の開発者による講習のほか、同社幹部やVIPゲストらによる特別講演などが提供される。スケジュールや講演の内容などは開催地によって若干異なっているものの、大枠ではGoogle Gadgets、Google Maps API、GData API、Google Web Toolkit、SketchUp、KML、Ajaxや、その他関連のオープンソース技術などの内容を含んだセッションが用意されるようだ。
現在、カンファレンスへの登壇を予定しているキーパーソンは、Python開発者でGoogleエンジニアのGuido Van Rossum氏(北京会場)、Googleのオープンソース担当マネージャのChris DiBona氏(ロンドン会場)、GoogleデータAPIの技術リードのMark Stahl氏(マドリッド会場)、Google Web Toolkit共同開発者のBruce Johnson氏とJoel Webber氏(マウンテンビュー会場)、Google開発製品の部門製品マネージャのBret Taylor氏(マウンテンビュー会場)、Google MapsのシニアエンジニアのLars Rasmussen氏(シドニー会場)、GoogleエンジニアリングマネージャでApache Software Foundation会長のGreg Stein氏(東京会場)など。
またGoogleではマウンテビュー会場のようすやセッションの内容をYouTube上でストリーミング放映する計画である。そのため、会場のキャパシティや所在地の関係で直接会場に参加できない開発者でもカンファレンスの生の情報に触れることが可能だ。日本では東京港区のお台場にあるホテル日航東京が会場として設定されている。興味のある開発者は、早めに申し込み手続きを行ったほうが良いだろう。