日本BEAシステムズは9日、「BEA Guardian」の提供を発表した。Guardianは、BEAWorld 2006 Beijingで発表されたソフトウェアサポートツール。障害の早期発見および予防に重点が置かれているのが特徴。BEA SOA 360°プラットフォームの一部を構成するものとなる。すでに同社サイトよりダウンロード提供が開始されている。
価格は1ユーザあたり36万円。5ユーザ以上で割引の適用を受けることができる。ライセンスはGuardianを使用するユーザの人数分購入する必要がある。
サポート対象はWebLogic Platform 8.1および9.x、BEA WebLogic ServerベースのBEA製品、BEA WebLogic Portal、BEA WebLogic Integration、BEA WebLogic SIP Server、BEA AquaLogic Service Bus、BEA AquaLogic Data Services Platform、BEA WebLogic RFID Enterprise Server。Guardianは、これら製品に対する有料サポートツールとして提供される。
Guardianの特徴は障害の「早期発見」。BEAの持つ最新の障害情報を"Signature Pattern"としてダウンロード、これをもとにユーザ環境のWebLogicドメインをスキャンし、潜在的な問題を事前に検出することができるというものだ。
"Signature Pattern"は、同社に蓄積された過去の問題・障害情報。パラメータやしきい値、設定、コーディングのベストプラクティス、およびそれらの相互依存性、問題の解決手順などが含まれる。継続的に更新されており、ユーザは最新の情報を手に入れることができる。
また、パフォーマンスチューンのポイントや推奨値の提示をGuardianから受けることも可能。
同社サポートとの連絡をGuardianを通じて行うこともでき、従来の電話やメールに比べて迅速かつ人的コストの低減を実現できる。
SOAなどの分散型のシステムでは、サーバなどサービスを構成する要素が組織内外に点在することとなる。こうしたシステムにおいてはサービスのモニタリングや設定の簡素化などが必要となる。GuardianはBEAのSOA戦略をこうした面から支えるものとなる。