米LSI Logicは、米Agere Systemsとの合併手続きが4月2日付で完了し、合併後の新会社の社名を「LSI Corporation」とすると発表した。

LSI Logic、Agere Systemsの両社はともに半導体ベンダ。LSI Logicは家電やストレージ向け、Agere Systemsは通信やストレージ向けの製品を提供している。今回の合併は、半導体事業の強化が目的である。

両社の合併については、昨年(2006年)12月4日にすでに発表されている。このときのLSI Logicの発表によると、Agere Systemsの株式1株当たり、LSI Logicの株式2.16株を受け取る形で合併契約を締結。合併後の株式はすべてLSI Logicの名義になることで合意していた。つまり、今回の合併は実質的にLSI LogicによるAgere Systemsの買収となった。

両社の株主は、3月29日に開催されたそれぞれの株主総会において、この合併を承認している。

両社の収益の合計は、2006年12月31日期末の12カ月で合計35億ドル以上に上る。新会社であるLSIは、20カ国以上の国で事業を展開しており、総従業員数は約9,100人、そのうち技術者は約4,300人。

なお、日本国内では当面、LSI Logicの日本法人であるLSIロジックと、Agere Systemsの日本法人であるLSIジャパン(旧アギア・システムズ)の2社が協力する体制をとっていく。