米IDCは2日(現地時間)、エンタープライズアプリケーション市場に関する動向調査の結果を公表した。

調査によると、2004年~2006年の36カ月間、ベンダーの合併/買収が引き続いており、集約が進んでいることが明らかになったという。2年間での合併/買収の成立数は550件、金額にして740億ドルに達し、新たなマイルストーンに至ったとしている。この結果から同社は、数社の「メガERPベンダー」に集約されるという見通しも示している。

「野火のような広がりを見せる集中化は、OracleによるPeopleSoftやSiebelの買収に見られるように米国の中核市場を飲み込んで急速に全世界に拡大しており、ベンダーのシェアの再配分、注力顧客やソフトウェア戦略の変更などを引き起こしている」のだという。さらに、エンタープライズアプリケーション市場にはまだ合併/買収の余地が多く残されており、こうした取引は当面堅調に推移すると予測されている。

合併/買収の動きはアジア太平洋地域、ヨーロッパ、ラテンアメリカの各地域でも未だ衰えていないため、将来のエンタープライズアプリケーションベンダーは、複数地域の顧客を対象にサポートを提供する少数の「グローバルベンダー」に集約されていくという予測も明らかにしている。