米McAfeeの研究機関Avert LabsのBlogによると、2007年第1四半期のマルウェアの傾向に、JavaScriptの脅威があったことが指摘されている。報告によると、同期に収集されたマルウェアの上位5種は以下の通り。

  1. W32/Sality.x
  2. W32/Mytob.gen@MM
  3. W32/Mydoom.bg@MM
  4. JS/Feebs.gen.x@MM
  5. JS/Feebs.gen.r@MM

同社によると、この統計の4位と5位を占めているのがJavaScriptによるマルウェア「JS/Feebs」の亜種だという。同社はこれらの名称で検出可能なマルウェア検体数は、それぞれ100種を超えているとしている。つまり、単一の検出名で100個以上の検体を検出可能であるというのだ。

また、JS/Feebsは電子メール媒介型のダウンローダであるとしており、ZIP圧縮したHTA (Hypertext-Application)ファイルをスパム業者らが配布、最終的にW32/Feebsに感染させることを目的としているという。

一方、これ以外にも2007年第1四半期にはDownloader-AAPW32/Strationの新たな亜種を継続して発見されたほか、先のトップ5の上位3種にあるような旧来のマルウェアも確認されたという。