こんにちは。吉政でございます。第4回は「中高年のリスキリング起業は自動化だ!」というテーマで書きます。

前回までのおさらいをされたい方は以下をご覧ください。

ここまで、中高年の方が定年後に年収1000万円を目指すための考え方、そのビジネスモデルの例、そして、収益力を高める方法を解説しました。第4回となる今回は、ビジネスモデルの例として自動化コンサルタントの話をします。

「自動化のコンサルティング+Pythonによる自動化」がカギ

少し前に、筆者も少しだけ携わった「有償RPAソフトからオープンソースのPythonに切り替えた沼田市、その狙いと効果とは 」という記事がマイナビニュースTECH+に取り上げられました。

数年前に普及したRPAですが、そのライセンス料金がネックとなり、多くのRPAユーザでは便利なのに使用頻度を上げられないというジレンマに陥っています。そこで、かねてから注目を集めていたPythonの自動化にリプレースが始まった印象です。その例として沼田市の取り組みがわかりやすく解説されていますので、興味がある方はぜひご一読ください。

さて、自動化コンサルタントの話です。中高年の皆様は長年の経験により、現在の業務でそれなりのノウハウをお持ちだと考えています。その業務をターゲットにした「自動化のコンサルティング+Pythonによる自動化」がリスキリングの良いビジネスになると考えています。

「えっ?Python???プログラミング未経験なんですけど」と思われる方もいるかもしれません。確かに、PythonはAIや機械学習、ビッグデータにデータ分析で中心的にy使われる言語なので、難しく感じられますよね。しかし、もともとPythonはスクリプト言語と呼ばれており、自動化でも中心的に使われる言語でもあるのです。スクリプト言語はプログラミング言語の中でも比較的記述や実行が容易な言語です。学びやすい言語なのです。

Pythonによる自動化のメリット

Pythonによる自動化ができるようになると、Pythonで作った自動化プログラムのメンテナンスや追加依頼を受けられるため、売り上げが安定しやすいです。

そして、このビジネスモデルは皆様が長年取り組んできた業務の話ですので、どこを自動化すればよいか、簡単にわかるはずです。つまり、良い自動化の提案ができるはずなのです。

あとは、Pythonでどのような自動化ができるか、またその自動化のプログラミングをどのようにすればよいのかがわかれば、自動化コンサルティング+自動化プログラム開発のサービスができるようになります。

最近、Pythonによる業務の自動化の書籍がたくさん出ていますので、興味がある方は、いろいろ読んでみるとよいと思います。なるべく新しいバージョンのPythonで学んだほうが良いと思うので、比較的新しい本を読むとよいと思います。

Pythonによる業務の自動化の具体例

ちなみに、よく活用されるPythonによる業務の自動化のパターンは以下になります。

  • Webから自動で情報を入手し、Excelに落として、それをメールで添付して、ファイルサーバに決まったルールに基づき、保管する(定期的にレポートを作成して共有するようなルーチンワークが対象ですが、どの部門でもよく行っていますよね)。

  • 社内システムから情報を抜き出して、Wordファイルにて定型文書を作成し、PDFファイルに変換したものを社内で回覧し、ファイルサーバに決まったルールに基づき、保管する(当然、お客様向けの文書も提携フォームであれば自動化できます)。

  • 社員から送られてきた文章などに添付された画像を自動的にサイズを統一し、Webにアップする(工事現場や不動産業界では、写真を報告業務に使用すると思いますが、それらの報告を自動で編集できます)。

まだまだありますが、大概のルーチン業務はPythonで自動化ができると考えていただいてよいです。

Pythonによる自動化にもパターンがあると思いますので、書籍や研修コースでそのパターンを学ぶとかなりの自動化がこなせるようになると思います。さすがに1週間学んですぐに仕事ができようにはなりませんが、何年もかかるものではないでしょう。手を動かしながら学べばり正確に効率的に学べるはずです。

中高年のリスクリング企業をお考えの方は一つの選択肢として検討されてはいかがでしょうか。