こんにちは。吉政でございます。第2回のテーマは「定年後の起業で年収1千万円を稼ぐためのビジネスモデルを考える」です。

前回は、定年後の起業で年収1千万円を稼ぐためのビジネスモデルの例として、以下を紹介しました。

  • 週1日で5万円稼げるビジネスモデルを前述のサブスクモデルで考える
  • 上記を5社獲得する(月収100万円、年収1200万円が出来上がる)
  • 仕入れを極力なくした自分自身の労働でビジネスモデルを実現する
  • 個人副業や起業でオフィスを借りるなど、固定費が多くなると、競争力と収益が減るため。固定費をできるだけ抑えたモデルにする
  • 競合のサービスの半額で二倍のサービスを考える

今回は、上記に肉付けをする形で、ビジネスモデルを考える方法をします。

自分に合った競合半額2倍のビジネスモデルの考え方

まず、自分自身の得意な仕事や好きな仕事を列記してみましょう。苦手な分野でどうしても起業されたい方もいるかもしれませんが、得意分野や好きな分野で起業するのが一番成功しやすいです。

得意な仕事と好きな仕事をピックアップしたら、次にその仕事のサービスをWebで検索してみましょう。すでに軌道に乗っているビジネスがあったら、それを仮想の競合として、どのようなサービスかをまとめてみてください。

次に、その仮想競合のサービスの半額で2倍のサービスメニューを考えてみてください。さらに、その半額・2倍のサービスを自分自身で提供することを想像して、実現できるかどうかを含めてサービス企画書に落としてみてください。これができれば、定年後に年収1千万円を稼ぐビジネスモデルの骨子が出来上がっているはずです。

えっ!?と思われるかもしれませんが、この考え方でほぼできるはずなのです。仮想競合のサービスはおそらく皆さんが起業するビジネスより規模も大きく有名かもしれません。しかしながら、半値で2倍のサービスを実現できれば、競争力が高いビジネスモデルといえます。皆さんは年間で1千万円稼げればいいので、お客様の数も5社10社獲得できれば、十分な稼ぎになる可能性があるはずです。

筆者の会社である吉政創成創成を例にとって説明すると、以下のようになります。サラリーマン時代の私の得意分野は以下のような仕事でした。

起業前の私の得意な仕事、好きな仕事

  • 事例取材が得意
  • コラム執筆が得意
  • セミナー企画・集客が得意
  • プレゼンテーションが得意
  • 広告制作が得意
  • 報道発表が得意
  • 事業企画が得意
  • 営業力がある

上記の仕事の同業の単価はおおよそ以下の金額でした。

同業の当時の単価

  • 事例取材:10万円から20万円
  • コラム執筆:5万円から20万円
  • セミナー企画・集客:20万円
  • プレゼンテーション:5万円から20万円
  • 広告制作が得意:広告媒体による
  • 報道発表が得意:10万円から20万円
  • 事業企画が得意:売り上げ見込み金額による
  • 営業力がある:売上金額の●%

当時、筆者はかなり成績が良かったですし、対外的にも知名度が高かったので、同業と同じ金額でも受注できた可能性は高かったと思います。また、同業の5年10年経験している無名なマーケッターの倍以上の成果を出せる自信もありました(若さゆえの自信かもしれません)。

起業前の筆者の知名度

少し話が脱線しますが、知名度の測り方を紹介します。

知名度の計測の仕方としては市場調査が有効ですが、予算や時間の都合もあり、筆者はGoogleトレンドを活用することが多いです。Googleトレンドでは、知名度という注目度を計測する感じになりますが、それなりの知名度がないと、グラフが表示されないので、ある程度の測定ができると考えています。

筆者は2010年の4月に起業しました。当時、同業のマーケッターの大半がGoogleトレンドで計測しても非表示の状態でしたので、それなりの知名度と注目度があったことがわかります。

競合よりも知名度があったので、サービスを安価にすることで、売り上げが上がるのではないかと考え、そうしました。吉政創成の単価は前述の同業の単価の半額から4分の1以下の金額に設定することにしました。

安価にすると、都度営業をした際の見積もりなどの管理工数で利益が出なくなるため、安価なチケット1枚で事例取材や報道発表などマーケティング業務を依頼できるようにして、毎月4枚のチケットを基本料金として購入していただくサービスを企画しました。

これにより、同業の1作業と同じ金額で4倍の作業を委託できる超安価なサービスができました。この毎月固定の枚数を購入するサービスは、年間の予算で計上することで契約が継続しやすくなります。また、毎月4枚のチケットを消化しないと損をすることになるため、お客様のマーケティング活動が活発化しやすいというメリットもあり、大変うまく行きました。

ここまで、当社のサービスを例にとって、半額2倍のサービスの作り方を説明しましたが、理解いただけたでしょうか。半額2倍のサービスを実現して、それが軌道に乗れば、業績が伸び、定年後の年収1千万円が見えてくると思うのです。

半額2倍のサービスを仕組みで利益を出そう

正直に言えば、新サービスを軌道に乗せるには、前述した以外にも決めることや仕掛けをかなりつくる必要があります。今回はまずサービスの骨格を作るところを書きたいので、細かい話は後日に譲ることにして、半額で二倍のサービスで利益を出すための基本的な考え方を最後に紹介したいと思います。

半額で2倍のサービスを努力と根性で利益を出そうとしても長くは続きません。人間は必ず多かれ少なかれ惰性に入るため、気合いではなく、仕組みで利益を出さなければ、続きません。ましてや社員やスタッフに努力と根性で叱咤激励しても、高額なインセンティブを出さない限りは、やめていくと思います。

重要なのは仕組みで利益を出すことなのです。仕組みで利益を出すことができれば、自分にとっても社員にとっても働きやすい環境ができているということにもなり、ミスも軽減できて作業も迅速になるはずです。このアイデアをどこまで深めて実現できるかが、サービスを長く続けらるためのカギとなります。

次回は、仕組みで利益を出すための方法や例を紹介します。

なお、質問や書いてほしいテーマのリクエストがあればTwitterに「#100歳まで現役労働」とハッシュタグを付けて意見を述べてみてください。前回について意見をくださった皆様、ありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。また、筆者の活動やビジネスはTwitterアカウント@_yoshimasaでほぼ見れます。興味がある方はフォローしてください。