アポを取ったところ、「オリジナルグッズがあまり多くないですけど、ホントにウチでいいんですか?」と問い直されてしまったという、今回のチョイス「たばこと塩の博物館 ミュージアムショップ」。何をおっしゃいますか。何やら隠しダネ満載、ワクワクものの取材でした。それはもう、期待をはるかに上回る充実ぶりでしたヨ。
※素晴らしきグッズの数々の詳細をより詳しくお届けするため、今回からは5点ずつの紹介と致します。
ミュージアムショップ(入館者サービス)
アクセス | JR・各線渋谷駅より徒歩10分 |
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開館時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
休館 | 月曜日(ただし月曜日が休・祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3) |
入館料 | 個人/大人・大学生100円 小~高校生50円 ※10月25日~11月30日は特別料金(大人300円、小~高校生100円)が設定される。 |
団体/大人・大学生50円 小~高校生20円 |
常設展とミュージアムショップの詳細については、こちらから。こちらのショップには特に固有の名称はなく、ショップ自体も入館者サービスという位置付けのため、入館しなければならないのです。「なんですって!?」と思うそこのアナタ、ちょっと待って下さい。
入館料は大人100円(特別料金の場合あり)。ショップだけでも、すさまじい充実ぶりな上、丸一日遊べてしまうほどの密度の展示(企画展も含め)が待ってます。決して高い金額じゃないでしょ?……って、フツー紹介の順番が逆ですよね(笑)。ま、ここはミュージアムグッズ発掘企画ということでご了承を。
グッズですが、「たばこ」と「塩」の博物館との名前通り、「たばこ関連(レア)グッズ」と「塩関連(万国博覧)グッズ」、そして主に所蔵品をモチーフとした「ミュージアムオリジナルグッズ」と「企画展グッズ」、過去の企画展のカタログなどの充実した「刊行物」の5つが文字通りひしめき合っています。……といっても、売り場自体が展示コーナーのような見やすさで、隅々まで見て回るだけで相当遊べます。
中でも凄いのが、世界各地からの様々な塩、塩、塩。全部買って味を比べてみたくなること請け合い。そして、面白グッズから渋いロマンスグレーの香り漂うたばこ関連グッズ。本格的なコレクションに加えたくなる逸品からお手軽でポップな小物まで様々です。
では、マイコミ的にも迷いに迷った中から、いよいよ裏ミュージアムグッズの発表です!
第5位 これぞオトナの香り「ツゲ・デラックスパイプセット」
お値段は10,500円と、ちょっと気軽に買える系のグッズではありませんが、このセットでアナタもたちまちシャーロック・ホームズの如き、ダンディなパイプ紳士に……。冗談ではありません。マジです。本当になれますってば。なぜなら、パイプに必要な全てがワンパッケージに詰まっている、まさしくパイプ初心者セットなのです! セット内容物は次の通り(全9品)。
- パイプ : ベント、9ミリフィルター対応、スムース仕上げ
- 付属 : コンパニオン、ポーチ、モールクリーナー、9ミリフィルター、ポケットパイプレスト、パイプノッカー、パイプマッチ、ポリッシングクロス
ね、後はお好みのたばこを買って詰めるだけ。え、たばこも入れておけって!? エレガントな紳士なら、たばこ屋さんでお好みの香りを選ぶのが、また粋ってものでしょう。「今日からあなたも本格スモーカーの仲間入り」というイカしたポップにも視線は釘付けです。
これでパイプ紳士への道を踏み出した後は、隣接して展示販売されている「コーンパイプ」や、アルプスの羊飼いが使っていた「チロリアンパイプ」でさりげなく個性を主張するのもまた楽しそう。
第4位 キーホルダーとしても使える優れもの「アンテナきせる」
「メタルベビー」「金属ラッパホルダー」という物体と並んで、ユニークなアクセサリーコーナー!のノリなのですが……これみんな、れっきとした実用品なんですよ。しかも3点の中から選んだ「アンテナきせる」は何と、伸びるんです。しかも、キーホルダーとしても使えます。普段は差し込みタイプで小さく収納されているのですが、ひとたび左右を引っ張って引き出してみると……ちょっと小ぶりだけど、立派なきせるがたちまち登場。「きせるくらいフツーに持ち運べよ!」「何でキーホルダーにして持ち歩かなきゃなんないんだ!」というツッコミは、むしろツッコミ待ちグッズだと思いたい。そんな面白くも愛らしい、しかも実際に使えるという、ビックリグッズじゃないですか! 考えた人天才! と言いたいです。
そして、このきせるをケータイなんぞに付けて持ち歩いていたある日、たまたま実際にこれを実用している人と出会ったら……即「お友だちになりましょう!」と声をかけてみて★価格は690円。
第3位 使うのがもったいないぐらい可愛い「こけしマッチ」&「ブックマッチ」
マッチの頭に顔が描かれてます。いい感じに崩れたデザインが、キモ可愛い系です。パッケージ本体もいい具合に脱力系で、すごくいいセンスです。しかも、「こけしマッチ」の鶴なんか、頭にも一色入ってて、何と2色使いという凝り様です。思わず見とれてしまいます。
しかも、お値段も「ブックマッチ」一個130円、「こけしマッチ」一箱150円という、むしろそんな安くていいのか、というリーズナブルさ。使うのがもったいなくなってくる、という意味では実用性に乏しいですが(そこをあえて使うのもまた楽しいかも!?)、ついつい全種類揃えて飾ってみたくなる一品です。
ちょっとしたプレゼントにも、相手に負担を感じさせることなく喜んでもらえること請け合いです!
第2位 飲みすぎにはご注意を……「塩ぐいのみ」
それはキレイな形をした、真っ白なぐいのみ。多分、「塩でできてます」と言うまで気付かない人の方が多いんじゃなかろうか。そんな綺麗さです。同館3階塩コーナーにある展示品の見物のひとつに、塩で作った大きな帆船の模型があるのですが、塩も工夫次第でいろいろな利用方法があります。
そして。これはディスプレイ用ではなく、実用品なのです!
日本酒のツマミに塩を、という場面もよくありますが、ぐいのみそのものが塩であり、ツマミであるという楽しさ。そして、塩が多めに溶け出す前にさっと杯を空けるという、そのイキな楽しみ方。「飲み過ぎにはご注意を……」と商品にあしらわれた文句もわかるというもの。
ちなみに、「熱いものを入れると溶けやすいので熱燗は避けてほしい」とのことでした (笑)。秋の夜長に、気心の知れた仲間と楽しみたい逸品でありつつ…「塩でぐいのみを作ろう」という着想がちょっぴりハジけた珍品でもあります。……それにしてもこちらの品揃えといいポップの文章といい、元々専売公社の施設だったとは思えない、絶妙なセンスが光ってます。一個580円。
第1位 大人も子供も楽しめる、これぞ身近な学習グッズ!「塩の結晶工作」
そして「塩ぐいのみ」と一位を争ったのが、このキット。堂々の勝利をおさめました!何とも懐かしいようなビミョーなような、学習まんが系の「博士」キャラによる説明、380円というすごく「子供教材」的な価格設定。……そして、どういう意図かよくわからない「半魚人」というサブキャラもでかでかと載っているところもグッと来ます。
中の説明書は型紙を兼ねた、初心者にも親切な学習キット。塩水はゆっくり熱を冷ました方が、でかい結晶になるらしいよ!
というわけで、不詳でこくーる、塩工作にチャレンジしてみました! ちなみに「できるだけ特別な材料を用意せず、家にあるもので応用してみよう」というコンセプトです。
「これで下準備完了」と一息。しかし、これで本当に終わったわけではなかった。針金で形を作ったら、何と全部の箇所にたこ糸を巻かなければならなかったのです。「やりにくいところはピンセットを使うと便利だよ!」と書かれていた本当の意味を知る。
こんな感じで塩水に漬け込もうと思います。グラスを分けてあるのは理由が |
塩水ですが、水1に対して塩450gが必要だそうです。「きれいな四角い塩の結晶を作るためには、塩事業センターの『食塩』が、一番使いやすいです」と箱に書かれています。「どうせなら同封してほしい!」と思いつつ、鍋で湧かしたお湯に塩を延々と溶かし込みまくります。何でも、「かき混ぜるのをやめると水面に塩の結晶が浮いてくること」「そこにとけきらない塩が少し残っていること」が目安だそうです。
気分的にはすごい量の塩を入れたのですが、まだまだいけそうな塩の溶けっぷりにちょっぴり恐怖を感じました。そして、紅茶と抹茶を投入。その2色分けをしてみたのがグラス分けの理由です。これでキレイな色付き結晶ができるはず……
できるだけゆっくり冷ますのがコツとのことなので、余った塩水鍋にグラスを浸けて、フタをして就寝。そして、できあがったのがコチラ。
塩コーティングはされてるみたいだけど、結晶ついてないやん! 「これはもしや、不純物が混じっていては結晶化しないのでは」という仮説を立てた著者。「どうせだったらこの失敗作をもう一回フツーの塩水に浸けてみたらどうだろう?」と、塩を新しく買い込んで来たのでありました。ちなみにペンチを使って針金の形を整えるのは、結構力の要るキツい作業です。「パパー、これ一緒につくろう?」とか言いつつ、親子の団欒を楽しめるように仕組まれた、心憎い気配りなのかもしれません。みんなもいろいろためしてみよう!
インパクト | ★★★★ |
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価格 | ★★★★ |
レア度 | ★★ |
実用性 | ★★ |
注目度 | ★★★★ |