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グランドセイコーのスポーツコレクションから、独自のムーブメントであるスプリングドライブ「キャリバー9R」の誕生20周年を記念した限定モデルが登場する。

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グランドセイコーのスプリングドライブ「キャリバー9R」20周年、クロノグラフ限定モデル

APR. 11, 2024 19:59 Updated DEC. 23, 2024 16:23
Text : 林利明
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グランドセイコーのスポーツコレクションから、独自のムーブメントであるスプリングドライブ「キャリバー9R」の誕生20周年を記念した限定モデルが登場する。7月6日の発売予定、価格は183万7,000円、世界限定700本、うち日本国内は500本。

  • <グランドセイコー> Sport Collection キャリバー9R 20周年記念限定モデル(SBGC275)

スプリングドライブは、ぜんまいを用いた機械式のメカニズムと、正確性に優れるクオーツ式(水晶振動子とIC)の要素を組み合わせたムーブメント。ぜんまいの駆動力で微細な電力を作り、その電力で水晶振動子とICを動かす。電池交換は不要だ。

グランドセイコーの時計がスプリングドライブを始めて搭載したのは2004年だが、2024年で誕生20周年となる。新作の「<グランドセイコー> Sport Collection キャリバー9R 20周年記念限定モデル(SBGC275)」は、ダイヤルの表現に新しい技法を用いている点が見どころのひとつだ。

  • 色彩が移り変わるダイヤルに注目

赤系のダイヤルは、穂高連峰の夏の早朝を表現したもの。太陽が山頂を照らしはじめると、光が山肌をなでるように広がり、山全体を薄紅(うすくれない)に染めながら徐々に東雲色へと変わる。この、日の出の前後30分ほどしか見られない美しいひとときをダイヤルで表現した。

色彩が変化するダイヤルには、「光学多層コーティング」という新しい技法を採用。乾式めっきの一種であるPVDを何度も重ねた薄膜の高価によって、繊細な型打ち模様を強調しつつ、見る角度や光の当たる角度によって色が変化する。

ケースの造形はライオンのたてがみをデザインソースとしたもの。「獅子」はグランドセイコーのブランドシンボルでもある。特徴的なかん足は獅子の前足から着想を得たとし、金属の塊を切り落としたような大胆なエッジ。また、ケースの重心を下げることによって「獅子の前足にウドをつかまれた」かのような高い装着性を生んだとしている。

  • 鋭いエッジは獅子の前足をイメージしたもの

心臓部のスプリングドライブは、標準仕様の「キャリバー9R86」(平均月差±15秒)より高精度にした「キャリバー9R96」(平均月差±10秒)。ストップウオッチや24時間針(デュアルタイム)を持つクロノグラフムーブメントだ。

  • 回転錘には18Kイエローゴールド製の「獅子の紋章」(左)。裏ぶたはシースルーバックで、ムーブメントの動きが見える

  • ケースサイズ:外径44.5×厚さ16.8mm
  • ケース/ブレスレット:ブライトチタン
  • 風防:デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)
  • 防水性能:20気圧
  • パワーリザーブ:約72時間

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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。