アールデコ期のセクターダイヤルを現代風に - ルイ・エラール「レギュレーターグラヴェ・ノワール」

スイスの時計ブランド「ルイ・エラール（Louis Erard）」は、従来のコレクションラインを再構築。これまでの「エクセレンスコレクション」を、ルイ・エラールが拠点を置くスイスの都市、ル・ノワールモンの名を冠した「ノワールモンコレクション」とし、新作を発表した。

ノワールモン・メティエダールコレクション「レギュレーターグラヴェ・ノワール（LE85248AA13BVA158）」

新しいノワールモンコレクションは、クラシックな「ノワールモン」、伝統的な時計製造や技法を用いた「ノワールモン・メティエダール」、コラボレーション用「ノワールモン X 」という3つの柱からなる。

今回の新作「レギュレーターグラヴェ・ノワール（LE85248AA13BVA158）」は、ノワールモン・メティエダールは中心的なラインナップを担い、ルイ・エラールにとって重要なプロダクトという位置付け。ブランドのシグネチャでもある「レギュレーター」モデルとなり、ダイヤルの縦方向に時間表示を配置している。価格は65万9,450円。

1930年代のセクターダイヤルからインスピレーションを受けたとし、現代に登場させるにあたっては、伝統的な時計技術のエングレーブ彫刻を用いた。「伝統的な時計製造や技法を現代の芸術的表現を用い時計として昇華させるルイ・エラールブランドの哲学を象徴するモデル」としている。

レギュレーターグラヴェ・ノワールのセクターダイヤルは、1930年代欧州のアールデコ期を象徴するデザインであり、ルイ・エラールとして初の試み。ガルバニック処理（溶融めっき）したブラックダイヤルには細かい粒状加工も施し、微妙なレリーフの彫刻によって奥行きを表現した。5Nローズゴールドの針やレイルウェイ・トラック（ミニッツマーカー）は、もみの木をモチーフとした針とミニマムなインジケーターによって、時刻を明瞭に表示する。