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マンション価格の高騰と平均年収の横ばいという現状から、リノベーションに注目が集まっている。パナソニック ハウジングソリューションズは市場調査結果をもとに、リノベーションの新しいトレンドと消費者ニーズを分析し、診断サービスや新型バスルームなどを投入する。

( Life )

リノベーションを検討中の人は注目 - 理想のデザインを選べる作れる、パナソニックの診断サービスや新型バスルーム

JUL. 11, 2024 06:40 Updated DEC. 23, 2024 17:17
Text : 伊森ちづる
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マンション価格の高騰と平均年収の横ばいという現状から、リノベーションに注目が集まっている。パナソニック ハウジングソリューションズは市場調査結果をもとに、リノベーションにおける新しいトレンドと消費者のニーズについてメディアセミナーを実施。合わせてマンション向けのバスルーム「MR」を刷新し、拡大するマンションリノベーションニーズに応える。

  • パナソニック ショウルーム 横浜。キッチンやバスルームなどの設備に加えて、生活シーンをイメージした空間も展示している

    パナソニック ショウルーム 横浜。キッチンやバスルームなどの設備に加えて、生活シーンをイメージした空間も展示している

リノベーション市場について、パナソニック ハウジングソリューションズ 水廻りシステム事業部マーケティング統括の窪井健司氏は、「住宅価格が高騰する一方で平均年収はほぼ横ばいを続けていることから、多くの消費者が住宅購入に予算的な厳しさを感じています」とする。価格を抑えるために専有面積の狭小化も進んでおり、住宅設備にかけられる予算も限られてきているという。

  • リノベーション需要の高まりを説明する、パナソニック ハウジングソリューションズ 水廻りシステム事業部マーケティング統括の窪井健司氏

マンション市場に目を向けると、リフォーム適齢期に入った物件が300万戸に達し、フラット35(住宅ローン)の利用者数は減少しているものの、中古住宅購入のフラット35利用が倍増しているとのこと。リノベーションの需要は引き続き高まりそうだ。

  • リノベーション適齢期といわれる、築15年~30年前後のマンションストック数は約300万戸。新築着工数を上回る

パナソニック ハウジングソリューションズが行ったリノベーション実態調査によると、1,000万円以上のリノベーション予算を確保している人が21%で最も多い結果となった。窪井さんはこれに対し、「限られた予算の中で、リノベーション費用をかけて自分らしい住まいを作ることに予算をかける人が多い」と分析している。

  • リノベーションに1,000万円以上かけている人の割合が高い

では、どこに予算をかけているのだろう。近年のリノベーションで重視されているのは「デザイン性」「間取りや生活家事動線」「耐久性」の3つ。

ただリノベーションの計画・設計段階では、自分が実現したい部屋のイメージを具体化することに苦戦したという声が多いという。窪井さんによると「消費者はデザインやスタイルの選択に苦労し、予算とのバランスを取ることが難しいと感じています。特に、水廻り設備にもう少し予算を割けばよかったとの声が多く、リノベーション後の満足度でもデザインや予算オーバーに対する不満が大きいことが分かりました」とのこと。

確かに、なんとなくこんなテイストの部屋にしたいと思っても、いざ建具の色合わせをどうするか、素材をどう選ぶか、手持ちの家具との相性などを考えると、決めることはたくさんある。例えば壁紙や床材の小さなカラーサンプルだけでは、部屋全体の配色バランスや出来上がりをイメージするのは難しく、予算を考えながら1つずつ選んで決定していくのは大変だ。

  • 自分のライフスタイルにあった部屋のデザインやスタイルを見つけることに苦労する声は多数

  • デザインやスタイルの選択、設備と空間のバランスを考えるのが難しかったという声が――

  • リノベーション後の後悔した点のトップは、デザインやカラーリングの選択

  • キッチン、バスルーム、トイレではコストを削りすぎないことが大切

住まいを自分のイメージどおりに編集・実現するために、診断を利用

こうした調査の結果を受けて、パナソニック ハウジングソリューションズはユーザーのライフスタイルにフィットする住まいを実現する「Life Style Fit」診断を導入。7つのインテリアスタイルと6つのライフスタイルの組み合わせから、ユーザーが好みのリノベーションをプランニングできるようにしている。

具体的には、簡単な質問を通じてユーザーの好みや生活スタイルを特定し、それをイメージするキーワード、小物、素材、カラー、仕上げ、空間イメージといった推奨仕様を紹介。キッチンやバスといった水廻りの設備、建材、床材の組み合わせも確認できる。

  • 「リノベーションは、住まいを自分のイメージどおりに編集・実現すること」と話す、パナソニック ハウジングソリューションズ イノベーション本部デザインセンター所長の渡辺雅純氏

  • 6つの暮らしのニーズ、7つのインテリアスタイルという組み合わせから好みを診断

  • 例えば「GRACE」なら、やさしくやわらかな組み合わせ

  • リビングだけでなくバスやキッチンなども選べる

  • 質問に答えると好みのスタイルが見つかる

マンション向けのパナソニックバスルーム「MR」をシンプルに刷新

これに合わせて、パナソニック ハウジングソリューションズはマンション向けのバスルームをリノベーション向けにリニューアルし、「MR」シリーズとしてリリース。壁柄のラインナップを刷新して「マーブル柄」3色、「木目柄」1色、「ソリッドカラー」3色など計11色を追加したほか、鏡やカウンターをオプションにしたシンプルな構成だ。これにより、施工期間を短縮して予算も従来比で約10%抑えた。

  • 従来の「MR」は鏡やカウンターがあるタイプ

  • 刷新した「MR」は広々と使える

  • 天井にはライトとスピーカー(円形の部分)を設置

  • 好みのテイストに合わせたプランが可能。パナソニック ハウジングソリューションズの内装建材と組み合わせて、マンション全体をトータルコーディネートすることも

  • 新しいMRシリーズで増やした壁柄の一部。上質なバス空間を演出する

  • こちらはパナソニック ハウジングソリューションズの住宅製品で人気が高まっているII型対面プランのキッチン。部屋の動線を短縮してキッチンとダイニングをコンパクトにレイアウトできる

  • 広がったリビング空間をライフスタイルにあわせて活用。写真はリウビングの壁にキャットウォークを設置した提案

簡単な質問に答えるだけで自分の好みやライフスタイルにあったプランを見つけられるため、リノベーションがプロセスからより楽しくなるだろう。多様なニーズに対応する豊富な選択肢が、バス、キッチンだけでなく床材や扉などでも用意されており、より理想に近づけられる。

余談だが、取材の帰りに「パナソニックショールーム横浜」を訪れたところ、平日昼間にもかかわらず見学や商談に訪れる人たちで盛況だった。自分らしい暮らしを実現・編集するために、リノベーションをプロセスから楽しむ人は今後も増えそうだ。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。