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グランドセイコーから、ブランドの象徴である「獅子」のたてがみをイメージしたダイヤルのGMTモデル「SBGE307」が発表された。その魅力を実機写真とともに紹介しよう。

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【フォトレビュー】グランドセイコー「SBGE307」、獅子のたてがみを象ったダイヤルと紅のGMT針に注目

JUN. 05, 2024 06:40 Updated DEC. 23, 2024 16:23
Text : 青木淳一
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グランドセイコーから、ブランドの象徴である「獅子」のたてがみをイメージしたダイヤルのGMTモデル「SBGE307」が発表された。その魅力を実機写真とともに紹介しよう。

2つの時間の流れをもっとも美しく感じさせる

まず目を引くのはシャイニーホワイトのダイヤルだ。グランドセイコーのブランドを象徴する「獅子」のたてがみをイメージしているという。

  • 間違いなくこの夏の注目作! グランドセイコー「SBGE307」

  • ブラックのベゼルがフェイスの印象を引き締める

テクスチャーが美しいダイヤルは紅のGMT針を引き立て、視認性はもちろん、デザイン的にも存在感を放つ。深紅の針に誘(いざな)われ、彼(か)の国の時刻と風景に思いを馳せた刹那、先端に向かって緩やかに弧を描く秒針が滑らかに、まるで滑るように通り過ぎて行った。

  • ダイヤルのモチーフは「獅子のたてがみ」

  • たてがみのダイヤルに配置された深紅のGMT針は、獅子の血統を象徴しているかのようだ

2つのタイムゾーンを結ぶ記憶と、止まることがない時の流れを今、もっとも美しく感じさせてくれる時計。それが「SBGE307」なのだ。

獅子のモチーフはケースにも投影されている。金属の塊を大胆に切り落とした力強い造形は獅子の前脚や爪を想起させ、研磨の輝きやムーブメントを飾る装飾、特にギョーシェ彫りやパーツのていねいなアングラージュ(面取り研磨)は芸術の域。まさしく百獣の王にふさわしい気品を備えている。

  • 獅子の爪を見立てたラグは、金属の塊のエッジを切り落としたような大胆な形状が特徴

  • ケースの形状は腕の形に添うよう、若干の湾曲となっている

  • セイコーの担当者いわく「獅子の前脚が(装着者の)腕をつかむがごとく、確実な装着性を実現した」という

ケースサイズは横44.5×縦50.0×暑さ14.9mm、ケースとブレスレットの素材はブライトチタン。

  • クラシカルなGSマークがうれしい、ねじ込み式りゅうず

  • バンド幅は23mm。Hゴマの両サイドは面取りと鏡面で仕上げられている

  • ワンプッシュダイバーアジャスター方式の中留

ムーブメントは自動巻きGMTスプリングドライブ「キャリバー9R66」(手巻き付き)で、パワーリザーブは72時間。最大まで巻き上げられていれば、金曜の夜に時計を外して土日は休ませたとしても、月曜の朝に時間を合わせ直す必要がない。見た目だけでなく、実用性もまた高いのだ。

このスプリングドライブムーブメントの緻密な動きと美しさは、サファイアガラスのシースルーケースバックからいつでも眺められる。

  • ケースバックのサファイアガラスには、グランドセイコーのマークが浮かぶ

  • 歯車が見えるアングル。コート・ド・ジュネーブとギョーシェ彫りが織りなす陰影がすばらしい

防水性能は20気圧。風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス。価格は145万2,000円、2024年8月9日発売予定。驚くべきことに、限定ではなくレギュラーモデルだ。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。