LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」は、タワマン売却に関する意識調査の結果を5月28日に発表した。調査は2024年4月24日〜5月1日の期間、5年以内にタワーマンションの売却を経験した311人を対象に行われた。
はじめに、売却したタワマンを「自宅用に購入した」と回答した人のうち、「ずっと住もうと思っていた」の割合は36.8%だった。これに対し、「いずれ売却しようと思っていた」は45.9%という結果に。この結果から特に近年のタワマン購入については、永住志向よりもキャピタル・ゲイン(資産価値の上昇による利益獲得)=出口戦略を意識した購入者のほうが多いことが明らかになった。
売却を検討し始めたきっかけは、「不動産価格が上がっていたので高く売れそうだと思った」(37.0%)が最も多く1位に。次いで、2位に「家庭環境の変化」(31.4%)、3位に「仕事環境の変化」(22.8%)が続いた。
売却益については、最多は「+2,000万円以上」(26.7%)。「+1,500万円~+2,000万円未満」(16.1%)、「+1,000万円~+1,500万円未満」(15.1%)とあわせると、半数以上の人が1,000万円以上の売却益を得ていることが分かった。
売却全体の満足度については、82%が「満足した(+やや満足)」と回答。
一方で、「売却において後悔したこと」についても聞くと、「後悔した点はない」(36.1%)が最も多かったものの、「もっと高い価格で売却できたかもしれなかった」(33.8%)、「売却後にエリアの価値が高まった」(20.7%)といった回答も上位となっており、最適な「売り時」を見極めることの難しさがうかがえる結果となった。