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パナソニックのIHクッキングヒーター(ビルトインタイプ)の新製品、Sシリーズが9月20日に発売となる。味を染みこませる煮込み機能や、小さな鍋から、オーバル鍋・鉄板なども使え、使い勝手が進化した。

( Life )

リノベにも注目のパナソニック新型IHクッキングヒーター、オーバル鍋も使える広い加熱エリアが便利

SEP. 09, 2024 11:30 Updated DEC. 23, 2024 17:17
Text : 伊森ちづる
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パナソニックのIHクッキングヒーター(ビルトインタイプ)の新製品、Sシリーズが9月20日に発売となる。メーカー希望小売価格は、幅75cmのKZ-S1F7S/Kが66万円、幅60cmのKZ-S1F6S/Kが63万8,000円。味を染みこませる煮込み機能や、小さな鍋からオーバル鍋・鉄板なども使え、使い勝手が進化している。

  • パナソニックが9月20日に発売するビルトインタイプの新型IHクッキングヒーター「Sシリーズ」

加熱エリアが約1.7倍、奥に広がった

Sシリーズの特徴は、加熱エリアを選べること。従来のIHヒーターは、天面に鍋を置くときに位置が決まっていたが(円形の線などで示している場合が多い)、Sシリーズは天面の前・奥・全体エリアを選べるため、小さな鍋から大きな鍋まで対応。

最大底面は28×33cmなので、ホームパーティーで大人数の料理を作るときや大型食材の調理にも活躍する。加熱エリアは赤いラインで表示されているので、分かりやすい。キッチンのリノベーションや戸建て住宅の新築を考えているご家庭は特に注目だ。

  • 従来は、天面で鍋を置く位置が決まっていた

  • 新型のSシリーズでは、アクアパッツァを作るような大きな鍋もムラなく加熱

  • 小さな鍋の加熱も可能

  • 加熱エリアは赤いラインで分かる

  • 操作パネルの上下矢印で加熱エリアを選択

パナソニックが開催したメディア向けセミナーでは、中華料理店のトゥーランドット臥龍居 オーナーシェフ 脇屋友詞氏が腕を振るってくれた。脇屋シェフは、自宅や料理教室などでIHクッキングヒーターを使っているそうで、今回はSシリーズであんかけ焼きそばと卵料理を実演した。

「これだけ大きなフライパンが使えるなら、ステーキを一度に4枚焼くこともできるし、皮付きの鶏もも肉も一度に3枚焼けます。火力も強く、炒めるとよく分かります。食材の全体に火を入れやすいので、鍋全体に広げた豚肉もすぐに火が入ります。鍋フリしても反応します」(脇屋シェフ)と、調理をしながらIHクッキングヒーターの魅力を語った。

  • 大きなフライパンを2つ並べてもしっかり調理できる

  • 焼きそばを盛り付ける脇屋シェフ。IHの火力を生かし、脇屋シェフは鍋を2つ並べて、片方にお湯を沸かして5秒野菜をボイルしてから、もう片方の鍋で10秒炒めるという野菜炒めをよく作るそう

  • グリル部分で卵料理。深めの器も入る

  • プリッとした食感が美味しい卵料理ができた

  • 中華麺の表面は香ばしく焼き目が付き、大きめの具材が美味しい焼きそばだった

「ピースコイル」で細かな温度制御

Sシリーズでは、加熱ムラを抑えつつフライパン(や鍋)の端まで加熱できるようにするため、IHコイルの形状を一新。複数の小型コイルを組み合わせた「ピースコイル」、それを駆動する専用インバーター、さらに制御プログラムを新たに開発した。熱源を内外へと自在に切り替えることが可能となり、6つの加熱パターンを自動で判断する。

  • 従来のコイル。外側と中心に焼きムラが目立つ

  • Sシリーズのピースコイル。中心に集中せず焼けていることが分かる

この加熱制御は、煮込み料理を上手に仕上げるためにも役立つ。例えば、真ん中に加熱が集中すると、内側から外側に向けて対流が起こり、外側に加熱を集中させると外側から内側に包み込むような対流に。これらを自動的に使い分けることによって、煮物は煮崩れを抑えながら味を全体に染みこませる。さらに、鍋底の食材の焦げ付きも抑える。

鍋底の温度検知は「光火力センサー+(プラス)」を備えた。100度以下の温度も検知する。従来モデルよりも検知する温度幅が広がり、「煮る」「焼く」「揚げる」を手軽に調理できるようになった。

  • 各ピースコイルの内側、外側の加熱位置を自動で切り替える

  • パズルのようにコイルを組み合わせている

  • 従来モデルと比べて、Sシリーズは加熱エリアが広がった

開発陣いわく、左右同時に調理できて鍋を3つ置けるようにすること、さらに日本のキッチンサイズに合わせたサイズにするためには、「ピースコイル」形状の使い勝手がよかったという。

ちなみに海外製品でも、加熱エリアを選べるIHクッキングヒーターはあるが、その場合インバーターの数が多くサイズも大きめ。パナソニックのSシリーズは日本のキッチンサイズに収まるように、内部のインバーターを1つにして制御している点が異なる。

煮込みも焼き物もアシストするIHクッキングヒーター

  • 使える調理器具の一例。様々な大きさのものが使えて、より自由に調理を楽しめる

気に入った鍋を使って手軽に調理できると、より楽しく料理を作れる。肝心の料理も、煮込み料理や焼き料理で加熱を最適にコントロールするSシリーズの「煮込みアシスト」「焼き物アシスト」、そして温度センサーによって、経験や必要だった火力や仕上がりの調整もお任せで大丈夫。

また、Sシリーズの天面やグリル部は、凹凸が少なく掃除しやすい。忙しい日常の調理をサポートし、快適なキッチンライフを実現するIHクッキングヒーターといえそうだ。

  • グリル部の庫内はフラットでLED付き

  • 扉を外せるので掃除しやすい

  • 鉄板を使った調理も可能

  • 天面を広く使えるのは、使い勝手を高めている大きなポイント!


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。