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国土交通省が3月に発表した「地価公示」(2024年1月時点)によると、京都府内の住宅地の地価上昇率は前年比+1.6%でした。日本でも有数の観光地である京都府ですが、特に地価が上がっているエリアはどこなのでしょうか。今回は、国土交通省の地価公示をもとに、京都府・住宅地で地価上昇率の高いエリアトップ20をご紹介します。さらに、地価上昇の背景について、鑑定評価書の情報を用いて詳しく解説します。

( Money )

“人気観光地”の近くもランクイン、「地価上昇率」が高い京都府の住宅地

JUL. 15, 2024 11:00 Updated DEC. 23, 2024 17:16
Text : 武藤貴子
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Contents

国土交通省が3月に発表した「地価公示」(2024年1月時点)によると、京都府内の住宅地の地価上昇率は前年比+1.6%でした。日本でも有数の観光地である京都府ですが、特に地価が上がっているエリアはどこなのでしょうか。

今回は、国土交通省の地価公示をもとに、京都府・住宅地で地価上昇率の高いエリアトップ20をご紹介します。さらに、地価上昇の背景について、鑑定評価書の情報を用いて詳しく解説します。

  • 京都府内の住宅地の地価上昇率は前年比+1.6%

    ※画像はイメージ

【2024年】京都府・住宅地の地価上昇率ランキングトップ20

2024年1月時点で、京都府の住宅地で最も地価上昇率が高かったのは、「今出川」(京都市上京区小川通一条下る小川町206番1)でした。

次いで、2位の「祇園四条」(京都市東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町353番5)、3位の「清水五条」(京都市東山区正面通大和大路東入茶屋町527番16)、4位の「梅小路京都西」(京都市下京区朱雀正会町7番11外)、5位の「丹波口」(京都市中京区壬生松原町33番13)と続きます。

なお、「梅小路京都西」「丹波口」「桂川」「西大路」は20位のうち2回ずつランクインしています。

上位20位の大半を京都市が占める

ランキングの「所在・地番」を見てみると、20位までの大部分を京都市が占めています。京都市以外でランクインしたのは、10位の「長岡天神」(長岡京市開田4丁目708番43)、15位の「向日町」(向日市寺戸町山縄手11番30)のみです。

また、京都は多くの歴史的建造物があり、観光地として知られているため、観光産業が地価に与える影響が大きいとみられます。

ここからは、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で公表されている各地点の鑑定評価書をもとに、地価上昇率の高い地域の特徴を解説します。

なお、鑑定評価書では地番や住居表示が使用されていますが、今回はよりわかりやすくするために最寄り駅名で表記します。

今出川

1位の「今出川」の地価上昇率は、9.1%です。鑑定評価書には、「中層の共同住宅や一般住宅等が存する、利便性や住環境に優れる住宅地域である。地域要因に特段の変化はなく、当分の間は現状を維持するとみられる。マンション素地としての需要が強く、地価は上昇傾向と予測する」とあります。

周辺に「京都御所」や「相国寺」、「晴明神社」などの観光地や同志社大学のある今出川は、治安が良いと評判の地域です。また、「京都市上京区役所」や郵便局、スーパーなど生活に必要なものが揃い、バスも本数多く運行しているため移動に便利です。

祇園四条

2位にランクインした「祇園四条」の地価上昇率は、8%です。鑑定評価書には、「周辺の観光名所の影響を強く受ける住宅地域であり、用途の多様化が進むものと予測される。希少性が高く、地価水準は堅調に推移するものと予測する」とあります。

祇園四条駅の周辺には、有名な「八坂神社」のほか、「長楽寺」「高台寺」などの寺院があります。また、駅近くの「祇園新橋・祇園白川」では祇園東の芸妓さん・舞妓さんが訪れるお茶屋なども立ち並び、情緒ある街並みが広がっています。

清水五条

3位となった「清水五条」の地価上昇率は、7%です。鑑定評価書には、「東大路通と川端通に挟まれた旧来からの住宅地域である。近隣地域の住宅需要は安定しているため、地価水準は今後もやや上昇傾向で推移するものと予測する」とあります。

清水五条駅周辺には、清水の舞台で知られる「清水寺」や空也上人像のある「六波羅蜜寺」、「二寧坂(二年坂)」「産寧坂(三年坂)」など全国的に有名な寺院や人気観光スポットがあります。観光地でありながら、夜は喧騒がなく治安も良く、住みやすい地域として知られています。


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