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ドイツの家電メーカー、ミーレが新たに発売する「ミーレビルトイン食器洗い機 G 7000 リデザインモデル」は、省エネ性に優れた2つの新しい洗浄プログラムを搭載。メディア向けの体験会からお届けする。

( Life )

環境への思いやり、家電としての性能・機能 - ミーレのものづくり精神が詰まった新しい食器洗い機

DEC. 13, 2024 20:23 Updated DEC. 23, 2024 17:17
Text : 伊森ちづる
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ドイツの家電メーカー「ミーレ」は1899年の創業以来、製品の長期使用をものづくりにおけるフィロソフィとしている。長期使用はそのまま、製造や廃棄など製品ライフサイクルの各ポイントにおいてエネルギーの消費を抑えられるわけで、さすが環境先進国と呼ばれるドイツのメーカーといえよう。

ミーレが新たに発売する「ミーレビルトイン食器洗い機 G 7000 リデザインモデル」は、省エネ性に優れた2つの新しい洗浄プログラムを搭載したもの。全11種類の新モデルを12月16日に発売する。価格は45万1,000円~85万8,000円だ。

  • 「ミーレビルトイン食器洗い機 G 7000 リデザインモデル」は12月16日発売

今回の新モデル、「リモデル」とつけた理由は、単なる製品の変化ではなく、地球環境保護を促進し、消費者の意識改革を目指すものと位置付けているからだという。

「ドイツで実施されたサステナビリティに関する調査によると、約9割近い方々が資源を守ることが大切だと考えています。一方、食器洗い機のプログラムを見てみると、省エネ観点から最も優れたエコプログラムを利用している人の割合は3割程度。サステナビリティに対して高い意識を持つユーザーが、環境のために最も使ってもらいたいプログラムを実はあまり使っていなかったということです。

ミーレでは、消費者がエコなプログラムを選択することこそ、サスティナビリティにおいて非常に重要だと考えています。温室効果ガス排出量の80%以上は、生産段階ではなく、お客さまの手に製品が渡ったあと、製品の使用段階で生まれるからです」(ミーレ・ジャパン マーケティング部ブランド&デジタルマーケティング統括マネージャー 石原安紀子さん)

サステナブルなブランドであるという価値を提供するために、メーカー側の努力だけではなく、消費者にもそのように製品を利用してもらう必要があると考えているミーレ。そこで生まれたのが、省エネで洗浄力の高い2つの新しいプログラムだ。

「消費者がエコなプログラムをより選びやすくなって、消費者自身がポジティブなサステナビリティのために、自分ができることをやる――という意識を強くしてもらうことを意図しています」(石原さん)

従来モデルが備えていた「ECOプログラム」は、さまざまな食器のいわゆる“通常の汚れ”を、水と消費電力を抑えて洗うモード。少ない水でゆっくり洗うため、洗浄終了まで約4時間かかっていたという。一方で新しく搭載したプログラムは2時間30分ほどで洗い上げるため、日常的に使いやすくなったところがポイントだ。

  • 「ComfortWash 45℃」は通常の汚れの食器と、グラスやプラスチックなど温度に敏感なものを洗うプログラム。洗浄時間は2時間30分程度

  • 「ComfortWash+ 55℃」は、食器に付着したさまざまな汚れを消費電力を抑えながら洗浄・乾燥する。こちらも洗浄時間は2時間30分程度

新シリーズは多様なキッチンに合わせて選べるよう、ラインナップを強化している。高さのあるキッチンカウンターへも導入しやすい高さ85cmのXXLサイズや、ステンレスの標準ドア装備モデルを用意。ステンレス標準ドアのモデルなら、別売のドア材(ステンレス)を使わなくても、ステンレスキッチンになじむ。

  • 左が通常の高さ81cmモデル、右が新たに登場した高さ85cmモデル

  • 高さが85cmあると、23cmサイズの大皿を中段にも入れられる

  • ステンレスの標準ドア装備モデル

このほか、ミーレの専用洗剤を使うことで洗剤自動投入ができる「AutoDos」、洗浄工程の最終段階の熱を利用しながら乾燥させる「AutoOpen乾燥」、専用アプリとの接続といった機能は、庫内バスケットの充実による庫内の収納しやすさなどに配慮している。

庫内が広いフロントオープンタイプということで、大型の調理道具やたくさんの食器類が入るのは大きなポイント。まとめ洗いのほか、年末年始など人が集まるとき、たくさん食器を使ってもストレスなく後片付けできそうだ。

  • ディスク型の専用洗剤を使うと、洗剤の自動投入が可能

  • クリップ部に小分け用のシリコンカップなどを取り付けられる

  • ワイングラスの脚などを支えるパーツ

  • 一部を動かすと、ビール用の大きさグラスもセットできる

  • 食器類を立てかけるパーツを用意し、水切りしやすくした(G77xx/G79xxのみ)

オーブンのベイキングデモを実施。クリスマスの定番お菓子を楽しむ

メディア向け体験会の会場となったミーレ・エクスペリエンス・センター表参道は、ミーレ製品を実際に動かして体験できる場所。ミーレが目指すサステナブルな暮らしをリアルにイメージできる。

今回は「ミーレビルトイン食器洗い機 G 7000 リデザインモデル」以外に、オーブン「H 2456 B」のクッキングデモや、スリースタンディン冷蔵機器(冷蔵庫、冷凍庫)「K 4000 シリーズ」の展示紹介も行われた。

  • オーブン「H 2456 B」の実演

  • 別売アクセサリーの穴あき「AirFry トレイ」を使って、「AirFry調理」(熱風を利用したコンベクション調理の一種)ができる

  • 「H 2456 B」で焼いたクッキー。天板内の配置に関係なく、クッキーがムラなく焼き上がっている。天板にオーブンペーパーを敷かなくてもくっつかずに取れる

  • ドイツのクリスマスといえばの、定番の焼き菓子「シュトーレン」と、クッキーを試食。大きさのあるシュトーレンもビルトインオーブンなら気軽に焼けそう

  • 新型冷蔵庫・冷凍庫「K 4000」シリーズ。この展示ではビルトインのように見えるが、実際は冷蔵庫単体で使える

  • 幅60cmの冷凍庫「FNS 4782 E」と、冷蔵庫「KS 4783 ED」を2台並べて設置できる

  • 右側の冷蔵庫は奥に余裕があるため、オーブンで焼く前のベーキングトレイを冷やしておける。左側の冷凍庫には丸ごとの鶏肉やピザなど大きな食材も入れられる引き出しも用意。冷凍庫と冷蔵庫の位置関係(左右)は変えられない

毎日使ってよりエコに、よりキレイに仕上がるミーレ

今回は食器洗い機を中心にミーレの新作家電を見てきたが、日々使うことでより環境に配慮でき、よりキレイに仕上がることがミーレの製品かもしれないという印象を持った。

例えば「G 7000」シリーズは、消費電力を抑えながら食器の種類に応じて最適な洗い上がりをするプログラムを搭載したり、バスケットにいろいろな種類の食器類を入れたりでき、グラスのような繊細な食器も洗える。そもそも食器洗い機を動かす回数が減り、洗剤も自動投入なので最適な量を使えてムダを減らせる。

オーブンは焼きムラのない仕上がりや使い勝手の良さに引かれた。例えば自宅でクッキーを焼くとき、焼きムラは悩みの種。どうしても天板の前後を入れ替えたり、焼き加減を何度も確認したりと手間がかかるもの。しかし、ミーレのオーブンはそんな手間をかけなくても、一枚一枚キレイな焼き色! 「オーブンが違うとこんなにもクッキーの焼きあがりも違うのか」と感動した。調理の失敗はフードロスにもつながるが、上手に仕上がるならそんな心配もない。

ミーレの家電を体験する中で、同社が長年培ってきたサステナブルなものづくりの精神を強く感じた。ただ便利なだけではなく、所有する満足度も高い。日々の暮らしを一段上のステージに引き上げてくれる存在となりそうだ。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。