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2024年からスタートした「新NISA」制度。新しい制度への移行により、非課税保有限度額が1,800万円になり、非課税期間が恒久化されました。ただし、投資を行わなかった年間の非課税投資枠360万円(成長投資枠240万円/つみたて投資枠120万円)の未利用分は、翌年以降、持ち越しができません。

( Money )

新NISA、2024年「年間投資枠」の活用はいつまでなら間に合う?

DEC. 09, 2024 16:00 Updated DEC. 23, 2024 17:16
Text : 横山茉紀
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2024年からスタートした「新NISA」制度。新しい制度への移行により、非課税保有限度額が1,800万円になり、非課税期間が恒久化されました。ただし、投資を行わなかった年間の非課税投資枠360万円(成長投資枠240万円/つみたて投資枠120万円)の未利用分は、翌年以降、持ち越しができません。

いつまでに何をしたら、この年間投資枠を活用できるのでしょうか。SBI証券 経営企画部 粟津優香 氏に聞きました。

2024年、口座開設・取引の期限は?

――まず御社で2024年中にNISA口座を開設したい場合、締め切りはいつになりますか?

当社に証券総合口座をお持ちでない方で、2024年のNISA口座を同時に開設されたい場合は、弊社の場合、12月19日(木)までの申し込みが必要です。早ければ申込日から2~3営業日で取引を開始できます。ただし、既に他社さまでNISA口座をお持ちの場合は、金融機関変更でのお手続きとなります。金融機関変更のお手続きは、制度の関係上、2025年のNISA開設となりますので、ご注意いただければと思います。

また既に弊社の総合証券口座をお持ちの場合は、12月24日(火)までの申し込み分を最終として鋭意対応しますが、申し込み多数の場合、年内の開設が間に合わない可能性があります。その場合は2025年の開設となります。

口座開設の際は、本人確認にマイナンバーカードをご活用いただくと、スムーズにお手続きがいただけるのでお勧めです。

――そのうえで、2024年の年間投資枠を活用したい場合は、いつまでに取引を行う必要がありますか?

いつの取引になるかは受渡日によって決まります。2024年のNISA枠を使いたい場合は、年内最終営業日である12/30(月)までに受渡が完了する必要があります。

ここから逆算し、国内株式の場合は12月26日(木)までに株式を買付する必要があります。また、投資信託は各銘柄によって最終約定日が異なりますので一概には言えませんが、早いものですと12月中旬が買付の締めとなるものもあります。

例)投資信託「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を2024年のNISA枠で買付したい場合(約定日が注文日の翌営業日、受渡日が約定日から4営業日後のファンド)

<積立の場合>
【積立設定日】12/20(金)に12/23(月)注文希望日で積立設定および証券口座にお金を入金(余力がある状態)
 ↓
【発注日】12/21(土)深夜、システム的に発注される(注文日の前営業日の翌日←全ファンド共通)
 ↓
【注文日】12/23(月)注文(「発注」内容の注文処理が実行される日、発注日が営業日なら発注日=注文日となる)
 ↓
【約定日】12/23(月)の15:30までに注文を取り消さない限りは12/24(火)約定(ご注文日の翌営業日)
 ↓
【受渡日】12/30(月)に受渡(約定日から4営業日後)

<スポット買付の場合>
【注文日】12/23(月)注文
 ↓
【約定日】12/23(月)の15:30までに注文を取り消さない限りは12/24(火)約定(ご注文日の翌営業日)
 ↓
【受渡日】12/30(月)に受渡(約定日から4営業日後)

※「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の休場日は12/25(水)、 12/26(木)
※休場日について、約定するが、注文はできない。非営業日である場合は、注文および約定もしない

また、多くの外国株式は24日(火)が現地における最終約定日の目安となりますが(タイ株式は25日(水))、各市場で取引時間が違ったり、休場日などによりスケジュールが変更になったりすることもあるので、必ずしもこの通りではありません。

そしてクレカ積立に関しては2024年内の取引の設定期日が11月10日(日)でしたので、それ以降は2025年以降の取引となります。

このように、2024年に非課税投資枠を活用したい場合はそれぞれに期限がありますが、最大利用可能額1,800万円の活用は無期限です。今年から始められなかったとしても、全体の非課税投資枠が減るわけではないので、ご自身の投資方針に応じてご準備いただければと思います。

短期間で銘柄を選ぶコツは?

――短期間で自分に合った銘柄を選ぶコツやポイントがあれば教えてください

例えば投資信託の場合、信託報酬、運用残高、直近のパフォーマンスを比較してみると選びやすいと思います。弊社では、信託報酬率やファンドレーティング(ファンドのリスクとリターンを勘案し、ウエルスアドバイザーが相対的に評価した結果)などの条件を絞り込んでファンドを検索できる機能をご用意しています。

また、初心者の方においては、販売・積立設定金額などの各種ランキングや投資情報メディアのコラムといった投資情報を弊社WEBサイトに掲載していますので、ご参考にしていただければと思います。そのほか、ご自身の目指したい投資方針から選べる、投資信託セット「NISAおまかせ隊」やファンド選びをサポートする専用サイトも公開しています。 弊社は取り扱い銘柄数が豊富ですので、幅広い選択肢から選んでいただけます。

新NISA元年を振り返って

――新NISAがスタートし、様々なお取り組みをされてきた1年だったかと思います。その内容や反響について教えてください

この1年、口座数の伸びに関しては新NISA導入の効果が想像以上にありました。投資初心者の方が増えたので、より使いやすいWeb・アプリのUI・UX刷新に加え、手続き上の不備や制度への誤解が生まれないよう、丁寧なアナウンスを心がけています。NISA口座を開設・乗り換えされたお客さまを対象に、合計で6,000円をプレゼントするキャンペーンなど、投資のすそ野を広げていく施策も積極的に展開しています。

また、ポイントサービスの展開・周知にも力を入れてきました。投信の買付でポイントがたまるだけでなく、投信を保有しているだけでもポイントがたまるほか(原則全ファンド対象)、マルチポイント戦略(Vポイント、Pontaポイント、dポイント、PayPayポイント、そしてJALのマイルと5種類からためる・使うポイントを選べる)を取っているため、お客さまの生活圏にあったポイントを使い・ためることができる点が、当社の魅力の一つだと考えています。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。