1970年代に沸き起こった「スーパーカーブーム」。中でも多くの人気を集めたのが、上へ跳ね上がるように開くドアが特徴的な「ランボルギーニ カウンタック」ではないだろうか。いつかこんな車を所有してみたい……そんな夢のような憧れを、1口10万円~で叶えられる時代がやってきた。
実物資産の共同保有プラットフォーム「&OWNERS」は16日、1枠10万円から「ランボルギーニ・ミウラP400」「ランボルギーニ・カウンタック 25th アニバーサリー」のオーナーになれる新サービスをスタート。「&OWNERS」ランボルギーニお披露目発表会と題して、実物のスーパーカーを面前にした新サービスの説明会を開催した。億超えのスーパーカーをどのように共同で保有するのか、その概要をご紹介しよう。
共有持分権が得られるほか、オーナー優待も
今回のサービスを提供する「&OWNERS」は、高額のアート作品を小額投資により共同保有できる「ANDART」がリニューアルされ、生まれたプラットフォーム。
従来はアート作品のみを取り扱ってきたが、リニューアルに際し、今後はスーパーカー、ワインやウイスキー、時計など、価値向上への期待も十分に可能な"実物資産"に広げていくという。
その第一弾として登場したのが、「ランボルギーニ」だ。価格3億円の「ランボルギーニ・ミウラP400」は、1枠10万円から3000枠限定で、1億円の「ランボルギーニ・カウンタック 25th アニバーサリー」も同様に1枠10万円から1000枠限定でオーナー権を購入することができる。
オーナー権を購入することで、資産の共有持分権(所有権)を持つことができ、さらにその権利をプラットフォーム内で売買することも可能。オーナー総会の決議を経れば、サービス外に売却することもできる。資産価値が上がれば、経済的なリターンも得られる仕組みになっているのだ。
さらにオーナー優待として、ランボルギーニを実際に鑑賞する機会も設けられており、現時点では2025年4月中旬に開催予定のイベントで、その姿を目にすることができる。せっかく購入したのだから「乗ってみたい」という気持ちも生まれるが、そこは車の価値を維持する観点から検討中とのこと。ただし、オーナーのさまざまな希望を実現できるよう、ほかにも企画を検討中だそうだ。
"ランボルギーニのオーナー"という高揚感だけじゃない、資産としての旨味
愛好家の間では「ランボルギーニ・ミウラP400」「ランボルギーニ・カウンタック 25th アニバーサリー」と聞けば、それだけで気持ちが高鳴るラインナップだろう。
このうち、1967年製造の「ランボルギーニ・ミウラ P400」は、"スーパーカー"というカテゴリーを創った元祖と言われ、ランボルギーニ史上、最高傑作と言われている一台とのこと。
ランボルギーニ初のV型12気筒をミッドシップ搭載しており、細身の軽量シャシーフレームが採用されているのは、初期型の124台のみで、今回扱う車両はその124台中の第80号だそうだ。
また「ランボルギーニ・カウンタック 25th アニバーサリー」は、ランボルギーニ・アウトモビリ社の25周年を記念して製造された、後に究極のカウンタックと称される最終モデルとのこと。走行距離3,4000キロという希少な一台となっている。
説明会に登壇した自動車ライター・編集者の西川淳氏はこの2台について「スーパーカーの元祖とランボルギーニのブランドイメージの元祖ということで、この2台はランボルギーニというブランドにとって最も大事な2モデルかなと思います」と評価した。
加えて「&OWNERS」を運営するAND OWNERSの松園詩織 代表取締役は「ランボルギーニは、販売台数、売上高、売上利益、営業利益いずれも、過去最高の数字を更新し続けている、新しいことをして価値を向上させ続けているメーカーで、コレクターの間でも期待されている。」と資産性の高さも強調。所有の喜びと資産性を両立できる、実物資産を持つことのメリットを小額で享受できるサービスと言えるかもしれない。
8月には、カウンタックの直系の後継モデルと言われている「ランボルギーニ ディアブロ GTR」(30台のみの生産、ナンバー17)の取り扱いも決定しているとのこと。ぜひ子どものころからの憧れを、現実のものにしてみてはいかがだろうか。