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今回のテーマは「尊敬される上司の特徴」です。お金持ちの皆さんを接待させていただく中で「こういう人だから部下の方々がついてくるんだろうな」と感じる瞬間があります。

( Life )
9 銀座ホステスが見たお金持ち

部下に慕われるお金持ちの特徴

NOV. 21, 2024 16:00 Updated DEC. 23, 2024 17:42
Text : みずえちゃん
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Contents

今回のテーマは「尊敬される上司の特徴」です。お金持ちの皆さんを接待させていただく中で「こういう人だから部下の方々がついてくるんだろうな」と感じる瞬間があります。

尊敬される方が何気なく口にしている言葉からは学ぶことがたくさんあります。

では、さっそく解説します。

  • ※画像はイメージ

「君に任せるよ」ほど頼りない言葉はない

尊敬される上司とは、まず部下の話を最後まできちんと聞ける人です。

部下の話を最後まで聞き、状況に応じて的確な指示を出してくれる上司には「一生ついていきます」とほれぼれしてしまうものです。「今お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」と打診された際は、できたら作業を中断して、部下の話に耳を傾けてみましょう。

反対に「うーん……君に任せるよ」なんて言われちゃうとガッカリします。もちろん、君に任せる=信用されている、ということでもありますが、不安でいっぱいな部下としては「そこは上司にビシッと判断して欲しい」というのが本音です。

私の尊敬する上司、つまりお店のママなのですが、彼女のアドバイスはいつも的確です。お客様のワガママに少々振り回されていた当時、ママに相談したところ「調子に乗らせちゃったのね~。男性にはお願いをしてはダメ。『この女のために死に物狂いで頑張りたい』と思わせなくちゃ。そのためにはね……」と指示を頂いたことがあります。

ママの言う通りにすると、本当に不思議なくらいトラブルが解決してしまうので、少し怖かったくらいです(笑)。

上司の皆さんにはぜひ、部下の相談にのる際は優柔不断な姿は封印して、的確な指示を出していただきたいものです。

尊敬される上司は部下の失敗に対する尻拭いが完璧

私の尊敬するお客様がよく「部下の失敗は私の失敗でもある」とおっしゃっていました。若いころは彼のおっしゃることの意味がわかっていませんでしたが、年齢を重ねてやっと「部下の失敗は私の失敗でもある」という言葉の意味を理解できるようになりました。

部下の教育、成長のサポートも上司の皆さんの仕事のひとつです。そのため部下の失敗は教育不足の結果でもあるとし、上司が責任を取るのです。

私もこのお仕事をしていく中でたくさん失敗をしましたし、今でもしています。そのたびにママや先輩のお姉さん方が「私がもっと注意して見ていてあげたらよかったね」「失敗させて怖い思いをさせてごめんね」と言って、私の代わりにお客様に対して頭を下げてくださっているわけです。

一般的に上司の皆さんのお給料が部下のお給料よりも高額なのは、責任の量が増えるからでもあります。

それなのに部下の失敗に対して、上司が知らん顔をして「お前が謝って来いよ」なんて言っていたとしたら? そんな上司についていきたいと思う部下はいませんよね。

「WHY」を多用する上司は要注意

部下が失敗した際に「なんでこんなこともできないんだ?」「なんでそんな初歩的なミスをするんだ?」「なぜそんなに仕事が遅いんだ?」と問い詰めるタイプの上司は最悪です。部下本人がその失敗の原因を分析し、解決できていたらそもそも失敗していないはず。

相手を追い詰め、答えられない問いを繰り返す上司は、はっきり申し上げて無能です。部下に対して「WHY」を繰り返したところで解決策が見つかるはずはなく、全くの無意味だからです。無意味なことに時間を費やすほど愚かなことはありません。

部下の失敗の原因を正しく分析し、改善策を示すのも上司の皆さんの役割です。部下がミスをするたびに問い詰めていると、部下がミスを隠すようになり、さらに良くない事態を招いてしまうかもしれません。

尊敬される上司は背中で語る

20代30代の、いわゆる"ミレニアル世代"の部下を連れて銀座のクラブをご利用になるお客様を接待させていただく際に驚くことがあります。私には、上司と部下の関係があまりにもフラットに感じるからです。

例えば、上司の方がお話をされている間、部下の方は脚を組んだり、肘をついたりした姿勢でそのお話を聞いているのです。上司の方がカラオケで歌を歌っているときは、手拍子や合いの手を入れるわけでもなく、スマートフォンをいじっています。とてもフランクで、お友だち同士のような関係性に見えます。

「私の頃は」なんていうといかにもおばさんっぽくてイヤなのですが、私が新入社員で営業レディをしていた頃は、上司の話は背筋をのばして聞き、カラオケでは上司をヨイショし、上司の年代の方が好む曲を積極的に披露するように心掛けていました。

しかし、令和6年の上司と部下の関係は随分変わったのだと感じます。部下の方はモーニング娘。ではなく、K-POPを歌いますし、それに対して上司の方は「よくわかんないや」と言いながらも、手拍子で応じています。

とは言え、部下の方が上司の皆さんを尊敬していないわけではないとも感じています。部下の皆さんは口々に「この人、今はこんな感じで酔っ払ってますけど、仕事してるときはカッコいいんですよ」とおっしゃいます。

威張ったり、パワハラをしたりせず、背中で語る上司が支持されるのは今も昔も変わらないようです。

「辞めちまえ」はご法度です

今回は「尊敬される上司の特徴」について解説しました。尊敬される上司の皆さんは、まず部下の話を最後まで聞き、その上で的確な指示を出します。そして部下の失敗は自分の失敗であるとし、部下に代わって頭を下げられる上司は信頼されます。反対に「なぜ」「どうして」を多用して、部下を問い詰める上司は要注意。部下がミスの発覚を恐れてホウレンソウを怠るようになるからです。

ミレニアル世代の部下を抱える上司の皆さんはご苦労も多いだろうと思います。世代間の価値観のギャップは大きいと感じます。上司の皆さんはハラスメントに抵触しないよう心掛け、言葉を選んでいらっしゃるはずです。

ところがいまだに「だったらもういいよ! 帰れよ!」「お前なんて辞めちまえよ」なんてことを言うおじさんおばさんがいるそうですね。雇用主がこれを耳にしたらひっくり返るでしょうね。人を1人採用するのにいくらかかっていると思っているのでしょう。

部下は上司の背中を見て成長します。ぜひとも「追いかけたい」と思われる背中を目指してみてください。そして疲れたら私たちにたっぷり甘えてくださいね。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。