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プラチナカードの代名詞とも言える存在の『アメックス・プラチナカード』。2023年に個人用・ビジネス用ともにリニューアルされ、ビジネスカードには旅行やビジネス利用がお得になる特典が追加されました。新しく誕生したビジネス向けの特典について触れながら、経営者にとって役立つカードなのかを解説します。

( Life )
2 高級クレジットカードの世界

年会費16万5,000円、『アメックス・ビジネスプラチナカード』リニューアル後の実力

JUN. 13, 2024 10:30 Updated DEC. 23, 2024 17:42
Text : 池田星太
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プラチナカードの代名詞とも言える存在の『アメックス・プラチナカード』。2023年に個人用・ビジネス用ともにリニューアルされ、ビジネスカードには旅行やビジネス利用がお得になる特典が追加されました。新しく誕生したビジネス向けの特典について触れながら、経営者にとって役立つカードなのかを解説します。

  • アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

■ビジネス・プラチナ・カードは2023年にリニューアル

アメックス・プラチナは、2023年9月に個人カード・ビジネスカードともにリニューアルされました。個人カードはダイニングやショッピングの特典が強化され、ビジネスカードは経理・セキュリティなどビジネス支援の特典が拡充されました。

今回はリニューアルされたアメックスカードの中でも注目度の高い、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード(以下、ビジネス・プラチナ・カード)にフォーカスを当てたいと思います。

■ビジネスカードならではの新しい特典

まずは、ビジネス・プラチナ・カードのリニューアルによって生まれた新たな特典を見ていきましょう。

Google広告、Meta広告、Adobeの最大3万円のキャッシュバック

「ビジネス・バッキング・プログラム」という特典で、Google広告などデジタル関連の支払いでキャッシュバックを受けられます。

半年ごとに対象加盟店で20万円以上利用すると15,000円のキャッシュバックがあり、年間最大3万円のキャッシュバックとなります。

2万円分のホテル予約で使えるクレジット

カードを継続したときに、ホテル予約で利用できる2万円分のクレジットが進呈されます。クレジットは「アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン」で4万円以上の予約をした際に利用可能です。

シェアオフィスが使える無料パス10回

NIKKEI OFFICE PASSは、全国のシェアオフィスやコワーキングスペースを事前予約なしで利用できるサービスです。

ビジネス・プラチナ・カード会員には、カード更新時に対象オフィスで使える10回分の無料クーポンが進呈されます。

サイバー事故の補償

「ビジネス・サイバー・プロテクション」は情報漏えいやサイバー事故が原因での損害賠償や事故対応費用を補償します。不正アクセスやデータの改ざんなど、万が一のリスクに備えられます。こちらは、他のビジネスカードでは見かけない独特な補償です。

請求管理ツールの優待

「請求管理ロボ」は、請求書の発行や催促を一元管理し、売掛金回収まで自動化するサービスで、会員は導入支援無料、利用料金15%割引などの特典を利用できます。

■ビジネス・プラチナ・カードはそもそもどんなカード?

ビジネス・プラチナ・カードの年会費は16万5,000円と、プラチナランクのクレジットカードの中でもかなり高額な部類に入ります。重量感・高級感のある金属製の本カードに加えて、プラスチックのセカンドカードも発行できます。

カードの特典としては、会食会場のセッティングやホテル予約の代行、レストランの予約、ホテルステータスマッチ、ショッピングプロテクションなど。プラチナカードらしい、華やかな特典が多数付帯しています。

また、2023年からはビジネスマッチングも開始しています。カード会員のビジネス機会拡充のためにマッチングプラットフォームを用意し、取引先の開拓が行える取り組みもはじまっています。

  • 5月22日に開催された農業特化型ビジネス・マッチングの様子

■ビジネス・プラチナ・カードの還元率とポイントの使い道

ビジネス・プラチナ・カードのポイント還元についても見ていきましょう。

ポイント還元率の実力は?

アメックスのポイントは基本的に100円につき1ポイントが貯まります。1ポイントの価値は、交換方法によって異なります。

ポイントはANAマイルや旅行代金の充当でポイント還元率が高く、おすすめの交換方法です。ただし、ANAマイルへの移行は年間40,000マイル(=40,000ポイント相当)が上限となる点は注意が必要です。そのほか海外の航空会社のマイルに交換すれば、お得に特典航空券に交換できる場合もあります。

利用代金への充当は1ポイント=0.5円となり、レートが悪くなります。とはいえ、0.5%の還元率は、ビジネスカードでは一般的な還元率とも言えます。

税金の支払いは手数料負けする可能性はある

国税・地方税ともに税金のクレジットカード払いが普及しつつありますが、例えば国税では決済金額に応じておよそ0.83%の決済手数料が発生します。

決済でポイントがもらえるとしても、還元率が手数料に負けてしまう可能性がありますので、ポイントの交換先には注意したいところです。

■使い方によって感じる価値が変わるカード

アメックス・ビジネス・プラチナは、特典をいかに活用するかで得られる価値が変わってきます。決済金額が少ない方や、ポイント還元、コスパを重視する方にはあまり向いているとは言えません。

一方で高額な決済が多い場合や、接待や海外出張が多いビジネススタイルだと、カードの特典を活用できるシーンが多いため利用価値が高まりそうです。そのほか、本記事で紹介できていない特典や補償も充実しているので、使えそうな特典があるかを見定めましょう。

アメックスは以前から、還元率といった金銭的な価値よりも、持っていることに対する憧れ(ステータス感)を大事にしてきた印象があります。近年ではブランド感を大事にしつつも、金銭的にもメリットを感じてもらえるようにカードの機能を進化させている様子がうかがえます。

金銭的メリットと所有感とのバランスが、保有するポイントになりそうです。

ご自身がカードを使うシーンや決済金額などを考慮して、自分に合う1枚なのかを判断してみてください。

※画像はプレスリリースより引用


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。