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『ぶっちゃけ相続』(ダイヤモンド社)の著者で税理士の橘慶太氏に、家族と一緒に相続の知識を身に付ける方法や相続のトラブル事例、最新の相続ルール変更について詳しくお話を伺いました。

( Money )
3 知らないと怖い相続

「財産目当て」と思われずに相続の問題を切り出せる、とっておきの方法

OCT. 02, 2024 14:30 Updated DEC. 23, 2024 17:44
Text : 武藤貴子
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お金の話の中でも、特に切り出しにくいのが「相続」問題。しかし、相続問題を放置したままでいると、いざという時、家庭内のトラブルにつながることもあります。また、「うちは資産家でもないし、相続は関係ない」と考える人も多いですが、相続は意外と多くの家庭に関わる問題です。

そこでこの連載では、『ぶっちゃけ相続』(ダイヤモンド社)の著者で税理士の橘慶太氏に、家族と一緒に相続の知識を身に付ける方法や相続のトラブル事例、最新の相続ルール変更について詳しくお話を伺います。第3回は、「財産目当て」と思われずに相続の問題を切り出せる、とっておきの方法。

一緒に知識を身に着けるスタンスが有効

━━急に相続の問題を家族に切り出すのは勇気が必要な人も多そうです。どのように話題を振ったり、話し合いのきっかけを作ったりすればいいのか、アドバイスや有効なティップスがあれば教えてください。

これは、やはり皆さんとても悩まれている点です。子どもから「相続のことを考えて欲しいんだけど」と切り出すと、親からは「自分の財産をあてにしているのではないか」「財産目当てなのではないか」など、うがった見方をされてしまうことがあります。

それに、「縁起でもない話をするんじゃない」と一蹴されてしまうケースも多いみたいですね。ただ、 子どもからすると、財産を多く欲しいということではなく、実際に相続が起きた時に家族内でケンカになったら嫌だな、または、トラブルに巻き込まれたくないという気持ちで言っている人がとても多いです。

ですので、セミナーなどでは「相続の話は、できれば親から子どもに切り出してあげるといいですよ」と話しています。一方、子どもから親に対してアプローチをかけていくとしたら、いきなり「専門家のところへ相談に行こうよ」というのはハードルが高くてあまりおすすめはしていません。

まずは本や雑誌など、初心者の方でも手に取りやすいもので、ご両親と一緒に知識を身に付けていただくのがおすすめですね。あと、最近ですと、親子で私のYoutubeを観てくれている方もけっこういらっしゃいます。

私の他にも「相続Youtuber」はいますので、ノートパソコンなどで分かりやすくやさしい感じの解説動画を一緒に観て、少しずつ知識を身に付けていただくといいと思います。人って、知識が積み上がってくると、行動に移したくなるような気がするんですよね。 ですので、まずは本や雑誌、YouTubeなど手に取りやすいものから始めるのが大事かなと思います。

『ぶっちゃけ相続【増補改訂版】 相続専門YouTuber税理士がお金のソン・トクをとことん教えます!』(橘慶太 著/ダイヤモンド社 刊)

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橘慶太

税理士。円満相続税理士法人代表。大学在学中に税理士試験に4科目合格。2017年1月に独立開業。現在、東京・大阪・名古屋の3拠点で相続専門税理士が多数在籍する円満相続税理士法人の代表を務める。自身が運営する【円満相続ちゃんねる】のチャンネル登録者は10.7 万人を超える。

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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。