2024年は日本が「金利ある世界」へと踏み出した象徴的な年となりました。これに伴い、特に預金獲得競争が激しさを増しているネット銀行は、年末から年始にかけて、定期預金の特別金利キャンペーンを多く展開しています。そこでこの記事では、オリコン顧客満足度調査で評価の高かった5つのネット銀行について、最新の金利・特典を徹底比較していきます。
5大ネット銀行の強み・金利・特典はこれだ!
今回は、2024年オリコン顧客満足度調査・ネット部門のランキングに入った以下のネット銀行について解説していきます。
- 1位:auじぶん銀行・ソニー銀行
- 3位:住信SBIネット銀行
- 4位:楽天銀行
- 5位:PayPay銀行
auじぶん銀行
auじぶん銀行では、au関連のサービスを利用するほど金利が高くなります。例えば普通金利の場合、最大で0.410%まで金利の上乗せが可能です。
現在、円定期預金(1年)において、上乗せ金利が0.45%、通常金利が0.4%、現金特典として0.15%で、合計1.0%となるキャンペーンも実施しています(いずれも税引前)。円預金の残高を増加させたうえで、1年ものの円定期預金に預け入れると適用されます。
ソニー銀行
ソニー銀行の金利で注目されるのは、定期預金(1年もの)の金利が年0.8%(税引き前)であることです(対象期間: 2024年12月2日~2025年3月31日)。他のサービスを利用したり連携させたりする必要はないため、ソニー銀行に口座を持つ方なら簡単に高い金利を享受できます。
ソニー銀行は外貨預金のサービスも充実しており、現在米ドル定期金利(3カ月)が年15.0%(税引前)となっています。この特別金利が適用されるには、円からの預け入れが必要です。
キャッシュカードとデビットカードが1つになった「Sony Bank Wallet」も要注目のサービスです。全国のVisa加盟店で支払え、優遇プログラムのステージに応じて、利用額の0.5~2.0%のキャッシュバックを受けられる点が大きなメリットとなっています。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行では、SBI証券の口座と連携させる「SBIハイブリッド預金」を利用すると、普通預金の金利が年0.10%から0.11%にアップします。
また、円定期預金(1年もの)において、期間限定で年0.8%相当の還元を受けられるキャンペーンも実施しています。キャンペーンにエントリーしたうえで円定期預金(1年もの)に預け入れると、年0.4%の金利と金利相当の現金(年0.4%)で、合計年0.8%相当の還元を受けることが可能です。
ATMサービスで優れているのも住信SBI銀行の特徴です。「アプリでATM」を利用すると、セブン銀行とローソン銀行の入出金や残高照会に関しては、回数無制限で手数料が0円になります。
楽天銀行
楽天銀行では、振込などの取引ごとに楽天ポイントが貯まり、ポイントを手数料に使うこともできます。
金利に関しては、他の楽天のサービスと連携させることで普通預金の金利がアップします。楽天証券の口座と連携させると年0.10%から最大で年0.18%にアップ、楽天カードの引き落とし口座に楽天銀行を指定すると、年0.12%に上がります(いずれも税引前)。
現在実施しているキャンペーンは、円定期預金(3カ月もの)の金利が最大年0.8%になるという内容です。適用されるには、楽天銀行の「ハッピープログラム」でスーパーVIPまたはVIP会員になる必要があります。
PayPay銀行
PayPay銀行は、PayPayアプリと連携させることで便利に使える銀行で、PayPayマネーへの入出金が何度でも手数料無料になります。普段から買い物でPayPayを使っている方には便利でしょう。
金利に関しては、円定期預金(6カ月もの)の金利が年0.5%(税引前)になるキャンペーンを行っています。また、円預金と米ドル預金にそれぞれ50%ずつ預けることで、年2.0%(税引前)の金利を受け取れるサービスもあります。
自分がよく利用するサービスで有利になる銀行を選ぶ
銀行を選ぶうえでは、ATMの入出金、他行への振込など、自分がよく利用するサービスが何かを判断することが大事です。auじぶん銀行から三菱UFJ銀行への振込など、特定の銀行間の場合のみ手数料が無料になるパターンもあります。また、コンビニでの入出金が多い方なら、セブン銀行やローソン銀行を利用しやすいネット銀行が便利でしょう。
さらに、携帯電話、証券会社、クレジットカード、電気・ガスなど、日頃利用しているサービスも確認してみましょう。auじぶん銀行や楽天銀行など、同じ企業グループのサービスと連携させることで優遇されるケースもあるため、上手に活用したいですね。