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2025年の干支は巳。巳年の始まりを記念して(?)、「ヘビに縁のあるクルマ」を何台か取り上げてみたい。今回は強烈な個性を持つアメリカ人が生み出したマッスルカー「ACコブラ」だ。

( Car )

今年は巳年! ヘビに縁のあるクルマ - ACコブラ

JAN. 02, 2025 11:00 Updated JAN. 06, 2025 16:45
Text : 内田俊一
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2025年の干支は巳。巳年の始まりを記念して(?)、「ヘビに縁のあるクルマ」を何台か取り上げてみたい。今回は強烈な個性を持つアメリカ人が生み出したマッスルカー「ACコブラ」だ。

  • ACコブラ

    巳年の始まりに「ACコブラ」について考えたい

ACコブラってどんなクルマ?

1960年代、フロントのエンブレムにコブラを配した「ACコブラ」というクルマが存在した。イギリスのACという自動車メーカーとアメリカのキャロル・シェルビーという人物が作り上げたマッスルカーで、もっとも有名なフォード製7リッターV型8気筒エンジンを搭載した「コブラ427」は、あまりのパワーから3速でもホイールスピンするほどのパワフルさを見せつけ、伝説的な存在となった。生産台数はおよそ350台から400台と伝えられる。他の排気量やエンジンチューンした仕様を加えると、ACコブラは全部で1,002台が作られたようだ。

  • 「コブラ427」
  • 「コブラ427」
  • 「コブラ427」

  • 「コブラ427」

    「コブラ427」のエンブレム

では、ACコブラはなぜ生まれたのだろう。それにはキャロル・シェルビーのことを知る必要がある。

アメリカはテキサス生まれで、ブーツとカウボーイハットがトレードマークの人物。家業の養鶏場を経営しながら、仕事着の青白ストライプのオーバーオールを着たままサーキットに行き、レースに参戦したといわれている。その腕は確かで、1958年にはマセラティ、1959年にはアストンマーティンでドライバーを務めるほどだった。1959年のル・マン24時間レースではアストンマーティンで優勝。しかし、1960年には持病の心臓病が悪化し、レースからは引退した。

その後はレーシングコンストラクターとして「シェルビー・アメリカン」を設立する。ここから生まれたのが「コブラ」だ。イギリスのACカーズが販売していたロードスターに、フォードの4.2リッターV8エンジンを載せた最初のコブラは、ライトウェイトスポーツカーのシャシーにパワフルなエンジンを組み合わせた豪快な走りで大人気となり、レースでも活躍した。

ちなみに車名の由来だが、キャロル・シェルビーが以前から、自分が開発したクルマに「コブラ」と名付けることを夢見ていたからだと伝えられている。

実は、フォードのラインアップをさかのぼると「コブラ」という名称がちらほら見つかる。

シェルビーは1964年に発売となったフォード「マスタング」のチューニングも手掛けた。フォードがハイパフォーマンスモデルの開発をシェルビーに委ねたのだ。そんな関係もあって、コブラやシェルビーが手掛けたマスタングGT500というネーミングがマッスルカーのブランドイメージとして定着し、フォードのイメージリーダーともなっていったのだ。

  • 左がフォード「マスタングGT」、右が「マスタングⅡコブラ」


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。