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マクラーレンのハイブリッドスーパーカー「アルトゥーラ」にオープンカー版の「スパイダー」が登場した。屋根を開けるとどんな感じ? クーペとスパイダーの違いは? 値段はいくら? 日本で売れてる? 実物を見に開店直前の「マクラーレン横浜」に行ってきた。

( Car )

マクラーレン「アルトゥーラ」にオープンカー「スパイダー」登場! 特徴は?

APR. 12, 2024 08:00 Updated DEC. 24, 2024 17:15
Text : 藤田真吾
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マクラーレンのハイブリッドスーパーカー「アルトゥーラ」にオープンカーバージョンの「スパイダー」が登場した。屋根を開けるとどんな見た目? クーペとスパイダーの違いは? 値段はいくら? 日本で売れてる? 実物を見にオープン間近の「マクラーレン横浜」(横浜市西区)に行ってきた。

  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」

    マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」が日本に降臨!

スーパーカーと電動化は食い合わせが悪い?

イギリスのスーパーカーメーカーであるマクラーレンの「アルトゥーラ スパイダー」が日本に上陸した。

「アルトゥーラ」は外部からの給電が可能なプラグインハイブリッド車(PHEV)のスーパーカーだ。3.0LのV型6気筒エンジンを搭載しているが、バッテリーに貯めた電気でモーターを回して走ることも可能なので、こんな見た目なのに(ほぼ)無音で移動することもできる。

  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」

    「アルトゥーラ スパイダー」のEV走行可能距離(電気とモーターだけで走れる距離)は33km。静かな場所を走るとき、早朝の出発、深夜の帰宅など、爆音を響かせたくないシーンでは電気で走行すれば問題なしだ

アルトゥーラ スパイダーの発表会に登壇したマクラーレン日本支社代表の正木嘉宏さんによれば、マクラーレンは「スーパーカーにとってハイブリッドとはどうあるべきか」を長きにわたって考え続けてきたメーカーであるとのこと。パフォーマンスを重視するスーパーカーと重い部品(バッテリーとモーター)を積むハイブリッド車は一見すると相反する存在だが、マクラーレンでは強靭で軽い「カーボンファイバーモノコック」を開発することで両者の共存を成し遂げたとのことだ。

  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」

    「アルトゥーラ スパイダー」の乾燥重量は1,457kg。ちなみにクーペタイプは1,395kgだ

  • マクラーレン「アルトゥーラ」
  • マクラーレン「アルトゥーラ」
  • マクラーレン「アルトゥーラ」
  • こちらが「アルトゥーラ」のクーペタイプ。撮影場所は4月13日オープン予定の「マクラーレン横浜」。お店は「Kアリーナ横浜」のすぐそばにある。これで正規販売拠点は7店舗目。クオリファイド販売拠点3店舗と合わせてマクラーレンの販売ネットワークは計10カ所となる

屋根は開くけど性能は落ちていない?

先にクーペが発売となっていたアルトゥーラに今回、スイッチひとつで屋根を開け閉めできるオープンカーのスパイダーが追加となった。電動の「リトラクタブル・ハードトップ」は、50km/hまでであれば走行中でも開閉可能。開け閉めに要する時間はわずか11秒とのことなので、急な雨でも安心だ。

  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」
  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」
  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」
  • 屋根を収納するスペースがエンジンの上にあるため、どうしても冷却性能に不利な影響が出がちなスパイダーなのだが、その弱点を克服するため、「アルトゥーラ スパイダー」では空気の出入り口(エアインテーク、エアアウトレット)を設けてある

スパイダーは単純にクーペの屋根が開くようにしただけではなく、「すべてを見直して」作ったクルマだと正木さんは説明する。例えば動力性能ではエンジンの馬力が向上していて、モーターを含めたシステム総合出力はクーペの680PSから700PSにアップしている。

  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」

    「アルトゥーラ スパイダー」のゼロヒャク加速(停止状態から100km/hまで加速するのに要する時間)は3.0秒でクーペタイプとほぼ変わらない。トランスミッションの改良(クラッチの油圧をあらかじめ高めておく技術を導入)によりシフトスピードも上がっていて、正木さんによると「電光石火のシフトチェンジ」を実現しているそうだ

屋根が開くので、クルマが発する音が直に耳に届くのもスパイダーの特徴。正木さんによればエンジンの排気音(エキゾーストノート)にも手を入れているそうで、エンジンの回転数が高まるにつれて高まる「ドラマティック」な音が楽しめるという。

アルトゥーラ スパイダーの価格は3,650万円。ちなみにクーペは3,300万円だ。スパイダーの日本での受注はすでに始まっており、すでに「多くの」(正木さん)注文が入っている。納車は2024年後半に始まる予定だ。

ちなみに、マクラーレンにはクーペとスパイダーをラインアップするクルマがほかにもあるが、日本での販売比率としてはスパイダーの方が若干、比率が高いそうだ。クーペに比べてスパイダーは、走り中心というよりも、普通にオンロードでも乗る「ライフスタイルニーズ」を持つユーザーが多いというのが正木さんの見立てだ。

  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」
  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」
  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」
  • 「アルトゥーラ スパイダー」は先進の安全運転支援システム(ADAS)を積極的に採用していて、「スーパーカーでありオールラウンダー」でもあると正木さんは話していた

  • マクラーレン「アルトゥーラ スパイダー」

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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。