小型無人機「ドローン」で世界市場をリードする中国のDJI社と国内のアニメーションスタジオ・ダンデライオンがタッグを組んだ日中共同製作による新作アニメ―ション『ROBOMASTERS THE ANIMATED SERIES』の制作が発表された。

『ROBOMASTERS THE ANIMATED SERIES』キービジュアル

ロボマスターズとは中国で開催されている「全国大学生ロボット大会」の総称で、DJIが主催となってからは今年で3年目のロボット競技。機械やコンピュータを研究している学生たちが自らの技術と創造力を駆使し、遠隔操作や自動制御のメカを作り、5対5のバトルで相手のダメージを0にするか、基地のダメージを0にすることで勝利となる。現在では、中国国内の全国800校が参加し、トーナメント形式で戦う理系学生の一大イベントとして大きな盛り上がりを見せている。

DJIはフランク・ワン氏が9年前に大学寮の一室で創業した企業で、34歳にして一般消費者向けの小型無人機・ドローンの産業全体をけん引する代表的な会社となった。従業員数も2011年には90人ほどだったが、現在は8,000人の従業員を擁し、中国国内ではひとつの産業分野において「これまでの中国で世界ナンバーワンになった最初の企業」と称されているという。

『ROBO MASTERS THE ANIMATED SERIES』のプロデュースならびに制作を担うダンデライオンアニメーションスタジオLLCは、設立の2007年以来、「世界中の子どもたちへプレゼントを」というコンセプトで主にファミリー向けデジタルアニメーションの企画・制作を行っており、劇場用アニメ『百日紅~Miss HOKUSAI~』『屍者の帝国』やTVシリーズ『 ハイキュー!!』『3月のライオン』等に携わり、近年では公開中の劇場用アニメ『ポッピンQ』や今年5月に劇場公開予定の『バイオハザード:ヴェンデッタ』などに制作参加。また、CGによるアニメーション制作だけに限らず、オリジナル作品の企画・プロデュースを行い、業界内でもクオリティの高いデジタルアニメーション制作スタジオのひとつとして名を馳せている。

今回のアニメーション企画ではこのロボマスターズの大会に参加する大学生たちが、日々の技術開発、苦悩や努力していくドラマを描きつつ、CGによるメカアクションで手に汗握るバトルが画面上で展開されるという。なお、3月にはさらにプロジェクトの全貌が明らかにされる予定でその際、放送・配信時期やスタッフ・キャストも発表される予定だ。