ジランソフトは7月15日、法人向けオンライン・ストレージ・サービス「DirectCloud-BOX(ダイレクトクラウド・ボックス)」のバージョンアップを実施した。今回のバージョンアップにより、パスワード・ポリシーやホワイトリスト方式のデバイス認証機能および文書の専用ビューア機能を追加、より強固なセキュリティを確保可能になったとしている。

バージョンアップの概要

ホワイトリスト方式のデバイス認証では、管理者が許可したモバイル端末からのみアクセス可能にできる。管理者が設定したパスワード・ポリシーに沿い、弱いパスワードの禁止やパスワードの期限設定なども可能だ。

また、モバイル端末でオフィス文書を開く際に、デスクトップやモバイル端末に直接ファイルをダウンロードせずアプリケーション上で閲覧可能にした。これにより、情報漏洩を防ぐ厳重なアクセス制御がより簡単な操作で実現可能になったという。

管理ページにおけるデバイス管理の画面イメージ

新たに実装した専用ビューア機能により、Microsoft Officeのファイルをブラウザやスマートフォンの画面上で、レイアウトを崩さず閲覧できる。ブラウザやスマートフォンにはキャッシュ・データを残さないため、情報漏洩リスクを回避できるとしている。

Word/Excel/PowerPoint形式のファイルは、DirectCloud-BOXのWeb版およびモバイル・アプリケーションで、ローカルにダウンロードしなくてもオンラインでプレビューできる。

管理ページにおける専用ビューアの設定画面イメージ

DirectCloud-BOXからWord/Excel/PowerPoint形式のファイルを相手に送信する際、使用権限を「閲覧」「ダウンロードの許可」「ファイルの送信」の3つの選択肢から指定可能になった。これにより、業務やプロジェクトの状況に応じた安全なファイル共有を実現できるとしている。

モバイル版でのリンク生成時の画面イメージ

Web版の専用ビューアでOfficeドキュメントを開いた画面イメージ

新たに提供開始したDirectCloud-BOXのWeb版はβ版ながら、PCに専用アプリケーションをインストールせずにブラウザだけでクラウド・ストレージへのアクセスが可能。 デスクトップから複数のファイルをドラッグ&ドロップ操作でオンライン・ストレージにアップロードできる。また、大容量ファイルを相手に送信する際に、ダウンロード時の有効期限やパスワード、ダウンロード回数制限といった細かな設定が可能であり、専用アプリケーションと同等以上の使い勝手を実現したという。 併せて、誤ってファイルを削除した場合に元に戻す「ゴミ箱」機能や、ファイルの更新履歴の確認・元に戻すことができる「バージョン履歴」機能を追加した。

Web版の画面イメージ