ストレージクラフト テクノロジーは5月18日、同社のバックアップソフト「ShadowProtect」に、Linuxサーバ対応版として、バックアップ、ディザスタリカバリー、データ保護、マネージドシステムの移行が可能なソフト「StorageCraft ShadowProtect SPX 日本語版(以下SPX)」を追加し、7月1日より提供すると発表した。。価格は11万7,600円(税別)。
ShadowProtectはこれまでWindows対応版のみであったが、今回初めてLinux版をリリースする。対応OSはCentOS 6(64-bit)、Red Hat Enterprise Linux 6(64-bit)、Ubunts 12.04(64-bit)。
ストレージクラフトテクノロジー ジェネラルマネージャー 岡出明紀氏は、ShadowProtectの特徴を、スケジュールによる自動バックアップ、業務時間中のバックアップ、バックアップ状況の自動通知などの「簡単バックアップ」、ファイル単位リカバリー、異機種へのシステムリストア、仮想環境への高速フェイルオーバーなどの「目的の応じて選べるリカバリー手段」、特別チューニングしたVSS、バックアップイメージのベリファイ、Hardware Independent Restore(HIR)などの「信頼性の高さ」を挙げた。
HIRは、異機種への復元の際にデバイスドライバーを自動調整する機能。また、StorageCraft VirtualBoot テクノロジーを使用して、SPXのバックアップ・イメージを仮想マシン(VM)として起動できる機能も備える。
SPXは今回新しく開発されたユーザーインタフェースと、StorageCraft独自のジョブタイムライン機能を採用。ジョブタイムラインでは、バックアップの実行タイミングと成功/失敗を直線上にグラフィカルに表示し、それぞれのバックアップポイントをマウスで選択することで、そのバックアップの詳細を表示し、バックアップ内容の確認やリカバリー操作ができる。
また、Windows版にはなかったカスタマイズ可能なスケジュール機能を搭載。必要に応じて複数の完全バックアップや増分バックアップのスケジュールを作成することができ、これらを組み合わせたバックアップジョブを作成できる。
同社は今回の新製品を機に組織強化とビジネス本格化し、代理店のマーケティング活動サポート、販売パートナー向けトレーニングなど日本のビジネスを本格化させ、販売額を2018年までに10億円の売上を目指す。
なお、SPXは同社のサイトから、体験版をダウンロードできる。