キヤノンは16日、EOSシリーズ用の交換レンズとして、密着2層型光学素子を搭載した超望遠レンズ「EF400mm F4 DO IS II USM」を発表した。2014年11月下旬より発売する。価格は899,000円(税別)。

「EF400mm F4 DO IS II USM」

蛍石を上回る色収差補正効果と、非球面レンズの性質をもつ回折光学素子(DOレンズ)を、2層型に進化させたものを搭載する超望遠レンズ。望遠系のレンズに発生しやすい諸収差の抑制と、レンズ本体の小型・軽量化が実現された。従来型のDOレンズ搭載モデルと比較して、リング状のフレアを4分の1に減らし逆光フレアも低減。研削非球面レンズやUDレンズと併用することで、画質が大幅に向上している。第4群レンズ内に配置したレンズには、高い反射防止効果を持つSWC(Sub Wavelength Structure Coating)が施されており、ゴーストを低減している。

手ブレ補正効果はシャッター速度換算で4段分に強化されており、スポーツなどの流し撮りに最適な「ISモード2」と、不規則な動きの動体撮影に適した「ISモード3」を搭載。本体は防塵・防滴構造を採用するほか、最前面と最後面のレンズ表面には水滴などが付着しにくいフッ素コーティングを施すなど、「Lレンズ」に匹敵する耐久性を備える。

主な仕様は、焦点距離が400mm、最小絞りがF32、レンズ構成が12群18枚、絞り羽枚数が9枚(円形絞り)、最短撮影距離が3.3m、最大撮影倍率が0.13倍、特殊光学素子が密着2層型回折光学素子×1、UDレンズ×1、非球面レンズ×1、フィルター径が52mm。本体サイズは最大径が128mm、全長が232.7mm、重量は約2,100g。