豊洲エリアがいま注目を集めている。2020年の東京オリンピック開催が決定し、競技の舞台に豊洲エリアが選ばれたことで、タワーマンション建設など、急ピッチで開発が進んでいる。そんな中、2015年度完成を予定しており、豊洲の目玉になるであろう豊洲新市場に関する取組みが「TOKYO ICHIBA PROJECT」である。

『TOKYO ICHIBA PROJECT』は、中央卸売市場の機能や役割を、より多くの都民が再発見・再認識し、市場を身近に感じてもらうためのプロジェクト。昨年は、市場の役割や機能、市場を取り巻く流通環境の変化や歴史、豊洲新市場についての情報が発信されている。

2年目を迎える本プロジェクトは、愛知万博など数多くの博覧会を手掛けたコミュニケーションプロデューサーの牧村真史(まきむらまさふみ)氏をプロデューサーに迎え、様々な観点から情報発信が行われる。

豊洲新市場の全体パース図

今年の主な活動内容として、「考えてみよう 築地と豊洲のこと」をテーマに築地市場、大田市場、豊洲新市場用地を巡るバスセミナー「TOKYO ICHIBUSセミナー」や、市場で働いている人や様々な有識者を招いて市場の"現在"と"未来"について考えるイベント「TOKYO ICHIBA NOW!」を開催。また、エリア誌「ウォーカー」シリーズを発行するKADOKAWAとコラボレーションし、市場の主役である市場で働く人にフォーカスしたフリーマガジン「TOKYO ICHIBA Walker」を発行する。

■TOKYO ICHIBUSセミナー
都民を対象に、築地市場、大田市場、豊洲新市場用地をバスで巡るセミナーを開催。市場の見学を通じ、卸売市場を取り巻く流通環境の変化や市場に求められる機能などを学びながら、築地市場の豊洲移転について考える機会を提供する。

■TOKYO ICHIBA NOW!
築地市場が豊洲へ移転することを踏まえ、「考えてみよう 築地と豊洲のこと」をテーマに、市場で働く人々をはじめ、TOKYO ICHIBAネットワークのメンバーである市場に関わりのあるタレントや専門家が様々な情報を発信する。当日は、"市場体験"をできる模擬せりも行われる。

■TOKYO ICHIBA Walker
全国各地のカルチャーを紹介するエリア誌を発行しているKADOKAWAとコラボレーションした広報誌「TOKYO ICHIBA Walker」。本誌では築地市場で働いている人々の声をまとめて、豊洲新市場への移転にかける想いなどを届ける。11月17日(日)開催のイベント「TOKYO ICHIBA NOW! ~考えてみよう築地と豊洲のこと~」や、地下鉄の駅ラック、都庁第一本庁舎および第二本庁舎の1階および2階受付横のラックなどで配布されるほか、TOKYO ICHIBA PROJECTウェブサイトでも閲覧できる。

そして、平成25年10月30日(水)には、本プロジェクトのウェブサイトを開設。プロジェクトの様子だけでなく、豊洲新市場の整備に関する情報が順次アップされる予定となっている。各イベントの参加方法など詳細については、こちらのサイトをチェックしてほしい。