ソニーは9月25日、ウォークマンの「M」シリーズと「W」シリーズの新モデルを発表した。「M」シリーズは「NW-M505」1モデル、「W」シリーズは「NW-W274S」と「NW-WH303」の2モデルがラインナップされる。発売は「M」シリーズが12月7日で、「W」シリーズは10月19日。価格はオープンで、推定市場価格は、NW-M505が18,000円前後、NW-W274Sが13,000円前後、NW-WH303が15,000円前後となっている。
スマホとの併用にピッタリなBluetoothヘッドセット兼用モデル
スマートフォンで音楽再生を行っていると、音質やバッテリーの持ちなど、不満な面も多い。NW-M505は、そういった不満を解消する、スマートフォンとの"2台持ちユーザー向け"のウォークマンだ。
NW-M505はBluetoothに対応しているが、Bluetoothヘッドホンを使用するためではない。NW-M505をBluetoothレシーバーとして動作させるためのものだ。付属のヘッドホンは、デジタルノイズキャンセル機能に対応したEXヘッドホン。NW-M505のコンパクトなスティック型のスタイルは、Bluetoothレシーバーとして使用する際に邪魔にならないサイズを狙ったものだ。また、SBC以外に、高音質なAAC/aptXコーデックも利用できる。
NW-M505が対応しているプロファイルはA2DP/AVRCP/HSP/HFP。ワイヤレスヘッドセットとしても利用できる。NFCにも対応しており、スマートフォンとの接続もワンタッチで行える。音楽はウォークマンのストレージから再生し(容量16GB)、通話時はスマートフォンのBluetoothヘッドセットとして動作させることも可能だ。このようなスタイルで利用すれば、スマートフォンのバッテリーの残りを気にしながら音楽を聴く必要はない。また、NW-M505はデジタルノイズキャンセリリング機能を装備しており、これは音楽再生時だけでなく、通話時にも有効だ。雑踏のなかでも、ノイズの少ない明瞭な通話を実現するもので、通話機能へのデジタルノイズキャンセリング機能の適応は今回が初となる。
本体サイズはW約85.2×D約15.9×H約19.1mmで、質量は約40g。電源は内蔵リチウムイオン充電池で、約3時間でフル充電される。フル充電時の連続再生時間は、デジタルノイズキャンセルをオンにした状態で、最長12時間。Bluetooth接続し、デジタルノイズキャンセル機能をオンにした場合、約9時間となる。
アクティブなスタイルをさらに追求した「W」シリーズ
2012年2月に発売された「NWD-W273」は、水泳にも対応したスポーツ向けのウォークマンだ。NW-W274Sは、ユーザーの要望に応え、NWD-W273に改良を加えたモデル。
改良点は、4GBから8GBへのメモリ容量の増大、プレイリストへの対応、水泳専用イヤピースの付属だ。
従来モデルに付属していたイヤピースは、ドライバーまで空洞が貫通しているタイプだった。そのため、まれに、ドライバー部に水が入ってしまうことがあり、その場合、水抜き作業を行う必要があった。NW-W274Sに付属する水泳用イヤピースは、イヤピース内に薄膜が設けられており、これにより、水の浸入を遮断する構造となっている。なお防水性能はIPX5/IPX8相当で、従来モデルから変わっていない。
電源は内蔵リチウムイオン充電池で、約1.5時間でフル充電される。フル充電時の連続再生時間は約8時間。本体サイズは公開されていない。質量は約29g。
「W」シリーズに新たに追加されたのが、ヘッドホン一体型モデルのMW-WH303だ。オーバーヘッド型のヘッドホンに近いスタイルをしているMW-WH303は、アウトドア向けのモデルではあるが、スポーツ用のウォークマンではない。
MW-WH303は、音楽を3通りのスタイルで聴くことができる製品だ。1つ目はヘッドホン一体型ウォークマンとして聴くスタイル。2つ目はMW-WH303を首にかけて聴くスタイルだ。ヘッドバンド部分にスピーカーが装備されており、スイッチの切り替えにより、ヘッドホンではなく、首に掛けるスピーカーから再生させることが可能だ。新規開発した「Virtual Phones Technology(VPT)」により、自然に周囲に広がるサウンドを楽しむことができる。3つ目のスタイルは、ヘッドホンとして使用するというものだ。MW-WH303には、着脱式のヘッドホンケーブルが付属しており、電源をオフにした状態では普通のヘッドホンとして動作する。
内蔵メモリは4GB。電源は内蔵リチウムイオン充電池で、約2時間でフル充電される。連続再生時間は、ヘッドホンで再生した場合は約20時間で、スピーカーで再生した場合には約5時間だ。本体サイズは公開されていない。質量は約92g。