KEFジャパンは5月27日、オーバーヘッド型ヘッドホン「M500」とインナーイヤー型ヘッドホン「M200」を発表した。発売は6月中旬で、標準価格は、M500が36,750円で、M200が24,150円。
英国に本拠を置くKEFは、50年以上の歴史を持つスピーカーメーカーだ。M500、M200ともに、KEFとしては初めてのヘッドホンとなるが、ヘッドホンの開発自体は、約10年ほど前から行われていた。このところ、市場ではビート系の音楽に合わせて低域と高域を持ち上げたサウンドを持つ製品が多く見られる。同社のスピーカーは、それらとは対極にある製品のひとつで、ありのままの自然なバランスのサウンドが追求されている。M500とM200は、そのKEFのスピーカーに近いサウンドを実現したモデル。
オーバーヘッド型のM500は、ネオジウムマグネットと銅皮膜アルミボイスコイルを採用するφ40mmドライバーを搭載。フレームはアルミ製で、イヤーパッドとヘッドバンドには、通気性を持った形状記憶フォームを使用。長時間のリスニングでも快適さをキープする。
ヒンジ部分は、折りたたみと回転が可能な「Smart Hinge」で、装着性を高めるとともに、持ち運び時の携帯性も高めている。ケーブルは絡みにくいフラットタイプで、着脱式。ストレートケーブルと、Apple製品用のリモコンマイク付きケーブルの2種類が付属する。
インナーイヤー型のM200は、"DDD"(Dual Dynamic Driver)技術を採用したモデル。同技術は、低域用と中高域用の2つのドライバーを搭載し、それぞれの位相を合わせることで、2Way同軸ドライバーのように動作させるというもの。M200では低域用にφ10mm、中高域用には、ネオジウムマグネットを使用したφ5.5mmのドライバーを使用している。
耳掛け型のセキュアアームを装備しており、スポーツなどの際にも外れにくい装着性を持つ。ハウジングはアルミ製だ。コードは固定式で、Apple製品用のリモコンマイク付き。長さは1.23mだ。
製品名 | M500 | M200 |
---|---|---|
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz | |
効率(1kHz) | 103dB | 94dB |
インピーダンス | 32Ω | 12Ω |
最大入力 | 30mW | 10mW |
ノイズ減衰率率 | 20dB | 30dB |
重量 | 208g | 26g |