米Appleが提供する音声アシスタント機能「Siri」では、ユーザーが同機能を利用した際の音声データを最大2年間保存するのだという。同件は米WIREDが4月19日(現地時間)に報じたもので、米Appleの広報担当者がコメントしたとしている。

Siriは、iPhoneやiPadなどのiOS端末で利用できる音声アシスタント機能。ユーザーが内蔵マイクを使って話しかけるだけで、メッセージ送信したり、電話をかけたり、スポーツ試合の結果確認することができる。

今回のWIREDの報道は、Siriでは、最大2年間ユーザーから収集した音声データを匿名で保存しているというもの。同誌が4月18日に掲載した、Siriのプライバシーポリシーに関する記事に対し、米Apple・広報担当のTrudy Muller氏が回答した、といった内容が報じられている。4月18日の記事では、Siriのプライバシーポリシーが明確ではないことが指摘されていた。

Apple広報担当者の回答の内容は、Siri自体を改善するために音声クリップを収集しており、データは匿名化されているといったもの。同社では、各ユーザーに乱数列を割り当て、取得した音声クリップを関連付けて管理。6カ月経つと関連付けられた番号を削除し、テストと製品改良を目的に18カ月保存するとしている。広報担当者はこのほか、ユーザーがSiriをオフにすることで、これらのデータがすぐに削除されると説明している。