KDDIは1月28日、2012年4~12月期連結決算を発表した。営業収益は前年同期比2.5%増の2兆7,105億円だった。営業利益は3.0%増の3,955億円、経常利益は8.0%増の3,939億円へと伸びた。一方、四半期純利益は7.3%減の1,802億円となった。

営業収益が増加した背景を同社では、スマートフォンシフトに伴うデータ通信料収入の増加、LTE対応端末発売に伴う端末販売収入の増加、auひかりを中心としたFTTHサービス収入の増加による通信料収入の増加が、「毎月割」等の各種割引サービスによるau通信料収入の減少を上回ったためと説明する。

営業費用は2兆3,150億円(前年同期比2.4%増)だった。旧800MHz帯サービス終了による携帯端末移行費用が減少したものの、データオフロード施策におけるWiMAX回線使用料等の通信設備使用料、および端末販売収入増加に伴う端末販売原価が増加したため。以上の結果、営業利益は3,955億円となった。

四半期純利益は、昨年7月の旧800MHz帯設備の使用停止に伴い計上した特別損失(減損損失及び固定資産除却損)等により、1,802億円と減益になった。

通期業績予想については、営業収益を3兆6,300億円(前期比1.6%増)、営業利益を5,050億円(5.7%増)、経常利益を5,000億円(10.8%増)に引き上げた。当期純利益については、2,350億円(1.5%減)と見込んでいる。

(記事提供: AndroWire編集部)