米Wall Street Journalは15日(現地時間)、米GoogleがiPhone向けの新しいマップアプリのテスト版を社外に配布し、開発が最終段階にきていると報じた。事情通の話として紹介したもので、時期については明らかにされていないものの、App Storeへ申請を出す直前まできているという。
AppleではiOS 6からGoogleの「マップ」アプリにかわりAppleの地図アプリを搭載したが、地名表記など正確さを欠き、大きな話題となった。この件が発端で、同社のティム・クックCEOが謝罪し、他社の地図サービスへ誘導することになった。また、本件との直接的な関連は定かではないが、iOS開発を率いてきたスコット・フォーストール氏(iOSソフトウエア担当上級副社長)らがAppleを去ることも発表されている。
今回の報道により、Googleの「マップ」アプリ再来に対する期待も高まりそうだが、同社のエリック・シュミット会長が9月25日の来日記者会見時に、マップの提供について同氏は「iOS向けには何もしていない」と発言したとされている。その発言からさほど時間はたっておらず、GoogleのiOS向けマップアプリの提供には疑念が残らざるを得ないが 、ユーザーを巻き込んで大きな話題となっただけに、今後の成り行きが注目されそうだ。