米Amazon.comは、10月4日(日本時間)に、日本国内に向けたアプリの配信用ポータルサイトをオープンした。これに伴い、携帯アプリの開発者に対し、同社が運営するアプリストア「Amazon Appstore」を通じて、年内に日本で配信予定のアプリの登録受付を開始した。

「Amazon Appstore」は、すでにアメリカとヨーロッパでサービスを開始しており、Kindle FireやPC、Androidスマートフォン、タブレットから直接アプリを購入できる。お薦め機能、カスタマーレビュー、ベストセラーリストなど通常のAmazonのWebサイトに備わったショッピング機能が利用できる。

開発者向けポータルサイト

また、アプリ内に組み込める課金APIを提供。仮想アイテムや定期購読コンテンツなどのアプリ内アイテムの販売をサポートするほか、ほかのユーザーとゲームのスコアやランキングを比較できるリーダーボードや、ゲームのプレイデータを複数の端末間で同期するAPIであるGameCircleの提供も行う。

今回、開設したアプリ配信用ポータルサイトでは、アプリ開発者に対して、アプリの最適化や、ローカライズをするためのサポートを用意する。利用をする際は、登録が必要で、初年度の費用は無料だという。

プレスリリースに対して、ヤフーとスクウェア・エニックスがそれぞれコメントを寄せ、ヤフー 代表取締役社長 最高経営責任者 宮坂学氏は「Amazon アプリ配信の日本での開始により、Amazonのお客様にYahoo! JAPANのアプリを直接ご紹介できる事を楽しみにしています」、スクウェア・エニックス 代表取締役社長、和田 洋一氏は「Amazonの日本展開は刺激的な出来事であり、我々が培ってきたインタラクティブ・エンタテインメントにおける経験を活かし、世界のより多くの人々に魅力的なコンテンツを提供してまいります」としている。