米Googleは8月15日(現地時間)、同社地図アプリの最新版「Google Maps for Android」のバージョン6.10の提供を開始した。最新バージョンの特徴は公共交通の検索機能が大幅強化されており、例えば駅名をタップするとそこに接続する路線のルートがハイライトされ、さらに出発スケジュールが表で表示されて一目瞭然となる。

アプリを実際に使ってみるとわかりやすい。地図を見ていると、駅やバス停などで当該の鉄道や公共交通機関のシンボルマークが表示されていることがある。これをクリックすると駅名やバス停の名称が表示されるが、その際に当該の駅やポイントを通過する路線があると太線のハイライトで路線を強調し、どのルートを通過して目的地に移動しているのかの検索が容易になる。また駅名をタップすると目的地へのルート検索が可能になるほか、ポイントの情報が表示されるが、そこには各路線の直近の時刻表が一覧形式で表示され、移動の目安とすることができる。

東京駅のマークをタップすると、ここに接続される丸の内線の路線がハイライトされる。直接の乗換駅ではない大手町を通過する他の地下鉄路線はハイライトされない

「東京駅」の名前の部分をタップすると、こんどは同駅を発車する各路線の直近の時刻表が表示される。ただし東京駅の例でいえば地下鉄と新幹線の表示のみで、JR在来線は一覧には表示されない

Googleによれば世界500都市で100万カ所以上のポイントを網羅したと説明するが、米国では比較的細かい駅や停留所がカバーされている一方、東京では少し中心部の駅を外れるとスケジュールが表示されなくなるなど、通常のGoogle Transit機能のほうが使いやすい面もある。路線のつながりのわかりにくい地下鉄やバスの検索ではこの新機能を使うなど、適時使い分けがよさそうだ。

米国は比較的細かいエリアがカバーされている。これはサンフランシスコのPowell St.駅の例だが、一通りの時刻表が細かく表示される

前述のように、日本などでは少し中心部を外れると時刻表や路線ハイライト機能の対象外となる

(記事提供: AndroWire編集部)