Net Applications - Usage Share Statistics for Internet Technologies.

Net Applicationsから2011年7月のOSシェアが発表された。Windowsがシェアを減らしiOSがシェアを増やす傾向が7月も継続した。7月のシェアとしてはMac OS Xのシェアが増えた点が注目される。これまでMac OS Xは5%前後で安定していたが、ここ数ヵ月で成長傾向が現れている。7月はMac OS X Lionのリリースがあったことも影響しているとみられる。

2011年7月OS別シェア/円グラフ - Net Applications報告

2011年7月OS別シェア/棒グラフ - Net Applications報告

順位 OS シェア 推移 備考
1 Windows 87.60% ごく少ない割合だが長期に渡り下落傾向
2 Mac 5.61% 成長傾向が現れている
3 iOS 3.00% 成長傾向
4 Java ME 1.11%
5 Linux 0.91%
6 Android 0.81%

バージョン/機種別では、iPadが8位から6位へ一気に順位を浮上させた点が注目される。iPhoneのシェアは1.57%、iPadのシェアは1.25%となっており、iPhoneを超えそうな勢いを見せている。Mac OS X Snow Leopardのシェアが微減したのは、Mac OS X Lionへの移行が進んだためだとみられる。しかし、Snow Leopardが0.02%減らしたのに対し、Lionのシェアは0.32%となっており、新規購入も多かったようだ。

2011年7月OSバージョン別シェア/円グラフ - Net Applications報告

2011年7月OSバージョン別シェア/棒グラフ - Net Applications報告

順位 バージョン別OS シェア 推移 備考
1 Windows XP 49.69% 長期に渡って下落傾向。過半数を切った。
2 Windows 7 27.92% 強く成長傾向
3 Windows Vista 9.27% 長期に渡って下落傾向
4 Mac OS X 10.6 3.76%
5 iPhone 1.57% 強く成長傾向
6 iPad 1.25% 強く成長傾向。8位から6位へ浮上
7 Mac OS X 10.5 1.17% 下落傾向。6位から7位へ下落
8 Java ME 1.11% 7位から8位へ下落
9 Linux 0.91%

Windows XPはシェアを減らし続け、7月はついに過半数を切った。49.69%となっており、Windows 7との開きが狭まりつつある。しかし依然としてWindows XPは強い影響力を持つシェアを維持し続けていることがわかる。

OSのシェアはブラウザのシェアとは異なり、月単位で大きく変動することはない。そうした中、ここ数ヵ月の間に起っているiPhoneやiPadのシェア増は注目に値する。OSのシェアとしてはPCが支配的な位置づけにあるが、スマートフォンやタブレットデバイスが無視できない存在として成長していることがわかる。