「CINEMA 4D Studio リリース13」のパッケージ

MAXONは2日、生産性向上のための機能拡張などが行われた3DCGソフト「CINEMA 4D リリース13」を9月上旬に発売すると発表した。

CINEMA 4Dは、3Dモーショングラフィックス、ビジュアルエフェクト、ペイント、レンダリングなどが行える3DCGソフトウェア。ニーズに合わせた4つのグレードが用意されており、各グレードの価格は下記の表を参照。

また、MAXONサービス契約(MSA)に加入しているリリース12のユーザーは、9月2日時点で自動的にアップグレードを受けることになり、MSAの未加入ユーザーであっても、8月中にMSAを購入することで無償アップグレードの対象となる(過去にMSAに加入し、継続を行っていなかった場合は再加入できない)。

リリース13では、ユーザーが日々直面する様々な問題を克服できるように、生産性向上のための機能を拡張。さまざまな業界のコンテンツを、すばやく簡単に作成できるように開発されたとのこと。

レンダリングでは新しい物理的なエンジンが追加されており、実際のカメラの設定に基づいた3Dモーションブラーや、カメラの焦点距離・絞り値・シャッター速度に基づいた被写界深度とレンズの歪みの計算が可能。また、牛乳やろうそく、肌などのトランスルーセントのマテリアルが作成できる新しいサブサーフェイス・スキャッタリング・シェーダなども追加されている。

「CINEMA 4D リリース13」のキャプチャー画像

立体視(ステレオ3D)機能もサポートされ、立体視カメラへの切り替えやステレオイメージワークフローとプレビューの切り替えが行えるほか、立体視映像作成用のステレオレンダリングオプションも搭載。

キャラクターツールはプロセスが簡略化され、キャラクターにリグを適用する工程がシンプルに行なえるオートリグ機能、パラメトリックなウォークサイクルをキャラクターに適用できる新しいCMotionシステム、筋肉の形状をカスタマイズできる新しいマッスルシステムなどを装備する。

そのほかにも、ナビゲーションシステムやインターフェイスの改良、After Effectsへの書き出し改善、主要なファイルフォーマットのサポートといった改良が行われている。

「CINEMA 4D リリース13」のキャプチャー画像

推奨動作環境は、SSE2をサポートしたIntelもしくAMD CPU上で動作するWindows XP / Vista / 7、Mac OS X 10.5.8以降が動作するIntelベースのMacなどとなっており、インストールには2.5GB以上のディスク空き容量が必要。

なお、3Dペイントやテクスチャ設定などが行えるソフトウェア「BodyPaint 3D リリース13」も、9月上旬に発売予定。

品名 価格
CINEMA 4D Prime リリース13 9万9,750円
CINEMA 4D Broadcast リリース13 17万8,500円
CINEMA 4D Visualize リリース13 21万5,250円
CINEMA 4D Studio リリース13 39万9,000円
BodyPaint 3D リリース13 9万9,750円