三洋電機は7月28日、中国海爾集団公司(以下、中国ハイアール)と家庭用・業務用洗濯機事業、家庭用冷蔵庫事業、東南アジア4ヵ国における白物家電販売事業を譲渡することについて基本合意に至ったことを発表した。
基本合意に至った理由としては、「三洋電機の洗濯機事業・家庭用冷蔵庫事業はパナソニックグループ内の重複事業となっており、事業継続による雇用維持の観点から構造改革が必要だった」からとしている。
今回の合意により、家庭用・業務用洗濯機を製造・販売している「三洋アクア」、家庭用冷蔵庫を設計・開発している「ハイアール三洋エレクトリック」、家庭用洗濯機を製造している「湖南電機」の三洋電機が保有する株式、家庭用冷蔵庫を製造している「ハイアール・エレクトリック・タイランド」の三洋電機が保有する株式が、ハイアールグループに譲渡される。
東南アジアで、冷蔵庫・洗濯機などの製造・販売を行っている「三洋HAアセアン(ベトナム)」、製造を行っている「三洋インドネシア」、販売を行っている「三洋インドネシア販売」、「三洋フィリピン」、「三洋セールス・アンド・サービス(マレーシア)」をハイアールグループへ譲渡する。
加えて、三洋はハイアールに対し、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシアでの一定期間「SANYO」ブランドでの洗濯機・冷蔵庫を含む特定の白物家電およびテレビの販売を許諾する。
今後、両社は2012年3月末までの段階的なクロージングに向けて、2011年9月末までに最終契約を合意締結すべく、協議・交渉を進める。