宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月26日、2009年より国際宇宙ステーション(ISS)搭乗宇宙飛行士候補者基礎訓練を実施してきた3名が、すべての基礎訓練項目を修了したことから、2011年7月25日付けでISS搭乗宇宙飛行士として認定したことを発表した。
基礎訓練は、 ISS搭乗宇宙飛行士として必要となる基本的な知識や技量の修得を目的とし、候補者の採用国が実施するもの。ISS参加各国(日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国、ロシア)の宇宙機関が合意した訓練計画にもとづいて実施され、主な科目は以下の4種類となっている。
- 宇宙機システム、ISSシステム、基礎工学、基礎科学などに関する知識を修得する訓練
- ISSシステムの操作訓練、船外活動訓練、ロボットアーム操作訓練などの技量を修得する訓練
- 航空機操縦訓練やサバイバル訓練などの飛行士としての基本行動を修得する訓練
- 英語/ロシア語の言語能力を向上させる訓練
今回、宇宙飛行士として認定されたのは油井亀美也氏、大西卓哉氏、金井宣茂氏の3名で今後、NASA(米国航空宇宙局)ジョンソン宇宙センターを拠点とし、日本を含む各国で行われる宇宙飛行士としての知識・技能を向上させる訓練に参加することとなる。