発表会で登壇するイー・アクセス 代表取締役社長 エリック・ガン氏

イー・アクセスは14日、都内で発表会を開催し、2011年夏のラインナップとして「EMOBILE G4」対応のデータ通信端末2機種、Androidスマートフォン2機種、Androidタブレット1機種の計5機種を発表した。さらに、EMOBILE G4の月額料金を最大25カ月割引するキャンペーンと、定額プランの月額通話料が最大25カ月無料になるキャンペーンの実施をあわせて発表した。

下り最大42Mbps/上り最大5.8Mbpsという高速モバイルブロードバンド通信「EMOBILE G4」対応のデータ通信端末は、「Pocket WiFi(GP02)」「GD01」(いずれもファーウェイ製)の2機種。「Pocket WiFi(GP02)」はイー・モバイルの「Pocket WiFi」シリーズの最新機種となるモバイルWi-Fiルーターで、最大5台のWi-Fi対応機器からのアクセスが可能。Micro SD/SDHCカード対応のカードスロット(最大32GB)を搭載しており、ファイル共有用の"NAS"としても利用できる。

GD01はUSBでPCに接続するタイプのデータ通信端末で、軽量・コンパクトなのが特長。USB部分は縦横方向に回転可能で、持ち運び時や接続時には折りたたんで省スペースを実現できる。発表会で登壇したイー・アクセス 代表取締役社長のエリック・ガン氏は、「EMOBILE G4ではADSL並みのスピードが出る」と魅力をアピール。さらに、EMOBILE G4の人口カバー率が2011年3月時点で約40%となったことを紹介し、今年度末までにはカバー率60%を目指すと述べた。

Micro SDカードスロットも備えるモバイルWi-Fiルータ「Pocket WiFi(GP02)」

軽量・コンパクトなデータ通信端末「GD01」

Androidスマートフォンの新機種は「Pocket WiFi S II(S42HW)」と「S42HW」(いずれもファーウェイ製)。Pocket WiFi S II(S42HW)はテザリング機能を備えたイー・モバイルの人気機種「Pocket WiFi S」の後継機種にあたり、OSにはAndroid 2.3を搭載。液晶サイズを3.2インチに拡大しながらも、全体的にスリム化し、重量約104gという国内最軽量のAndroidスマートフォンとなっている。Pocket WiFi Sと同様にワンタッチ操作でテザリング(Wi-Fiルーター化)が可能で、最大5台の端末からアクセスできる。

重量約104gと軽量なAndroidスマートフォン「Pocket WiFi S II(S42HW)」

3色のリアカバーを着せ替えられる

S42HWは、テンキーを備えたストレートタイプのAndroidスマートフォン。女性などの小さい手にもフィットし、片手でも操作可能なスリムボディが特長。OSはAndroid 2.3を搭載し、ワンタッチテザリング機能も備えている。そのほか、赤外線通信が可能となっている。

テンキーを備えたストレートタイプのAndroidスマートフォン「S42HW」

薄型のスリムなボディが特長

イー・モバイル初のタブレット端末となるのが「A01HW」(ファーウェイ製)。Wi-Fiで通信するタブレットで、サイズは7インチ。OSにはAndroid 2.3を搭載する。OSにタブレット向けのAndroid 3.0でなく、Android 2.3を採用したことについて担当者は「OSは使い勝手から選んでおり、7インチのサイズの場合、Android 2.3が最適だった」と述べた。

Android 2.3搭載のタブレット端末「A01HW」

内側と外側の両方にカメラを搭載している

エリック・ガン社長は、EMOBILE G4の「高速モバイルキャンペーン」と「通話料定額無料キャンペーン」の2つのキャンペーンを発表。高速モバイルキャンペーンは、EMOBILE G4端末を購入してEMOBILE G4のデータプランの「にねんS」または「にねんMAX」で契約した場合に、最大25カ月間の月額料金が1,500円~1,700円割引になるというキャンペーンで、6月17日から実施される。通話料定額無料キャンペーンは、「スマートプラン」契約時に「通話料定額オプション」に加入したユーザーが対象で、通話料定額オプションの月額料金1,400円が最大25ヶ月間無料となるキャンペーンで、7月1日から実施される。

そのほか発表会では、冒頭でイー・アクセス 代表取締役会長 千本倖生氏が挨拶し、「モバイルブロードバンドで日本を元気にする」と述べ、今年はEMOBILE G4とスマートフォンを本格的に投入していくと意気込みを語った。また、Huawei DeviceのCEOであるワン・ビャオ氏も登壇し、今後も継続的に製品を投入していきたいと述べた。

登壇するイー・アクセス 代表取締役会長 千本倖生氏

Huawei Device社CEO ワン・ビャオ氏が挨拶