三菱電機は12日、液晶テレビ「REAL」の新モデル「LCD-32ML10」「LCD-26ML10」「LCD-22ML10」「LCD-19LB10」を発表した。発売は、5月10日。価格はオープンで、市場価格は、LCD-32ML10が7万5,000円前後、LCD-26ML10が7万円前後、LCD-22ML10が5万円前後、LCD-19LB10が4万円前後と予想される。

パーソナル向け「REAL」の新モデル。「LCD-32ML10」(左上)「LCD-26ML10」(右上)「LCD-22ML10」(左下)「LCD-19LB10」(右下)

LCD-32/26/22ML10/LCD-19LB10は、昨年10月に発売したLCD-32ML1/22ML1/22LB1/LCD-19LB1の後継機種。全機種、LEDバックライトを採用したハイビジョンモデル(1366×768画素)で、登載しているチューナーは地上/BS/110°CSデジタル×1に、地上アナログ×1。

新製品の特徴となっているのは、らく楽アシスト機能群の登載と、フェイス・ワンダーワークスが4月18日よりスタートする「GIGA.TV」を初めとするネットワークサービスへの対応(GIGA.TVへの対応は業界初)。らくらくアシスト機能は、同社が昨年8月より提唱している「ユニバーサルデザイン設計ガイドライン」に基づいたもの。大きな文字の採用、光や音でのナビゲートにより、高齢者などでも使いやすい製品を目指している。LCD-32/26/22ML10/LCD-19LB10では、「しゃべるテレビ」「おすすめ音量」「オートターン」(LCD-19LB10のみ手動)「声はっきり」機能などを採用。これらの機能は、昨年モデルにも登載されていたが、例えば、しゃべるテレビ機能では、従来の番組表やタイトルなどの読み上げに加え、操作ガイド、番組内容の読み上げにも新たに対応するなど、リファインが行われている。ネットワークサービスは、GIGA.TVのほかに、「アクトビラビデオ・フル」「TSUTAYA TV」「テレビ版Yahoo! JAPAN」に対応している。

入力端子は、LCD-32ML10/26ML1がHDMIを3系統、LCD-22ML10/LCD-19LB10はHDMIを2系統、そのほかに、PC入力用のミニD-sub15ピン×1、コンポジット×2を装備する。また、JPEG画像の表示とAVCHDムービーの再生に対応するSDカードスロットも装備している。

形名 LCD-32ML10 LCD-26ML10 LCD-22ML10 LCD-19LB10
消費電力 66W 56W 34W 32W
年間消費電力量 54kWh/年 45kWh/年 39kWh/年 34kWh/年
サイズ
(スタンド込み)
W×H×D mm
762×540
×273
640×467
×245
532×396
×260
461×341
×252
質量(スタンド込み)kg 11.9 8.93 5.14 4.21

携帯電話とリンクするストリーミングサービス「GIGA.TV」

GIGA.TVは、さまざまな映像コンテンツをストリーミングで配信するVODサービス。4月18日のスタート時には、映画、ドラマ、アニメ、趣味などの分野から、約200タイトルのコンテンツが用意される。スタート時のコンテンツはSDだが、将来的には、一部のコンテンツはHDで提供される予定だ。GIGA.TVが他のVODサービスと異なる点は、携帯電話とのリンク。購入したコンテンツは、携帯電話、テレビのどちらからでも視聴することが可能だ。また、料金の支払いに関しても、携帯電話のシステムを利用している。コンテンツの視聴には会員登録を行う必要がある。会員には無料会員と月額会員とがあり、無料会員は、コンテンツを視聴すると、コンテンツごとに決められたポイント数分の金額が請求される。月額会員には、525円/月、1,050円/月と、見放題の3つのコースがあり、525円/月のコースでは600ポイント分、1,050円/月のコースでは1,200ポイント分のコンテンツを試聴することが可能だ(見放題コースの価格は未定)。これらの料金は、NTT DoCoMoのiモード情報料として、携帯電話の料金と一緒に請求される。なお、WebMoneyでの支払いにも対応している。