東芝ライテックは7日、「E-CORE」LED電球の新製品「LDA8L-G」(電球色)「LDA8N-G」(昼白色)を発表した。両製品ともE26口金に対応する。発売は4月20日で、価格は5,985円。

白熱電球に近い配光のLED電球「LDA8L-G」「LDA8N-G」

白熱電球と比較したLDA8L-Gの配光パターン

LDA8L-G/LDA8N-Gは、LED電球本来の指向性の高い光ではなく、周囲に拡がる自然な配光を実現した製品。LED電球で光を拡散させるのには、電球内部にプリズムを配置するという方法が一般的だ。それに対してLDA8L-G/LDA8N-Gでは、「マルチ拡散グローブ」によって、光を拡散させている。一般的なLED電球では、発光部分に、グローブと呼ばれる乳白色のカバーが設けられている。これは、クリアの電球よりもつや消しの電球の方が、眩しくないのと同じように、光を和らげるためのものだ。マルチ拡散グローブは、高い拡散性を持ち、表面積の大きなグローブ。光を和らげるだけでなく、グローブの内壁に光を反射させ、別の方向に向かわせることで、配光角を拡げるという役割も持っている。また、グローブの容積を大きくすることで、少ない反射回数で効果的な拡散が行えるようになっている。従来のグローブでも、内部での光の反射は起こっていたが、その割合は少なく、ほとんど透過するか吸収していた。

一般の白熱電球の配光角は約300度。電球型蛍光ランプは約260度、一般的なLED電球では約120度と、LED電球の光が広がる範囲は狭い。それに対して、LDA8L-G/LDA8N-Gの配光角は約260度となっており、電球型蛍光灯に匹敵する。これにより、例えば、ペンダントのように、全方向に拡がる光が欲しい器具や、壁面に取り付けられたブラケットのように側面への配光が必要な器具でも、LED電球を使用することが可能になる。

電球色/昼白色タイプとも、定格消費電力は7.7Wで、全光束は電球色タイプが485lm、昼白色タイプが600lm。