富士フイルムは8日、カラフルでスリムなボディに、49パターンの画質設定を持つ「プレミアム EXR AUTO」や、GPSを搭載した「FinePix F550EXR」を発表した。発売は2月26日、価格はオープン。推定市場価格は4万円前後。ボディカラーはシャンパンゴールド、ブラック、ホワイト、レッドの4色から選べる。
FinePix F550EXRは、FinePixシリーズで初めてGPSを搭載。世界の都市やランドマーク50万件の名称と位置情報データベースを内蔵しており、撮影と同時に情報を記録。撮影画像の再生時に背面液晶モニタに表示する。また、再生時に現在地から画像の撮影地までの距離と方角を表示する「フォトコンパス」機能を装備。印象に残っている景色やお店などに再訪したいときに役立つ機能だ。
センサーは、新開発のEXR技術を採用した1600万画素「EXR CMOSセンサー」。撮影シーンに応じて3つの撮像方式(高感度・低ノイズ優先/ダイナミックレンジ優先/高解像度優先)を切り替え、明るいシーンから暗いシーン、明暗差があるシーンでも、最適な画質を実現しているという。特に暗いシーンでは、受光効率が優れた裏面照射型CMOSセンサーの実力と相まって、静止画におけるノイズ量を最大約1/8に低減。フルHD動画(1920×1080ピクセル/ステレオ音声)においても、同社従来機より撮影明度が40%向上している。
さらに、信号処理能力を高めた新映像エンジン「EXRプロセッサー」により、49パターンの画質設定の組み合わせからシーンに合わせて最適なものを選択する「プレミアムEXR AUTO」を搭載。色や明るさなどの情報から夕焼け・青空・緑・ビーチ・スノーなどのシーンを認識し、人物の有無や逆光を判断して撮影条件を最適化する。
薄型ボディながら、レンズは24mm~360mm相当の光学式15倍ズームレンズ。デジタルズームとの併用で、最大約75倍ズームが可能だ。
記録メディアは、内蔵メモリー(39MB)のほか、SD、SDHC、SDXCカードに対応。電源は、充電式リチウムイオンバッテリー。別売の専用DCカプラーとACアダプター併用でも駆動する。標準撮影枚数は約300枚。サイズは103.5×62.5×32.6mm、電池とメモリーカードを含む重量は約215g。