キヤノンは7日、コンパクトデジタルカメラ「IXY」シリーズから、3.2型ワイドタッチパネルを搭載した「IXY 31S」を発表。発売は3月3日。価格はオープンで、推定市場価格は3万7,000円前後。

F2.0レンズを搭載した「IXY 31S」

同製品は「IXY 10S」と「IXY 30S」の後継機で、タッチパネルの直感的な操作によって快適な撮影が行えるというコンパクトデジタルカメラ。液晶モニターに映った被写体をタッチすることでフォーカス対象選択が行えるほか、各種ボタンの位置を指でなぞるだけで変更することが可能。さらに新機能として、F値(絞り)設定やシャッタースピード設定の調整が液晶に表示されるバーをタッチすることで行えるようになった。

背面には、3.2型ワイド液晶モニターを採用。撮りたい被写体にタッチすると、ピントと露出を合わせ続けることが可能だ

また、高画質を実現する「HS SYSTEM」を搭載。同システムは、手持ち撮影時のブレを抑える「最高感度ISO1600」、暗い場所でも見たままの色が撮影できる「正確な色再現性」、ノイズを抑えて夜間でもキレイに写す「低ノイズレベル」、明暗差が大きくても自然な階調を再現する「ワイドダイナミックレンジ」という4つの特徴を併せ持つ。

さらに、32のシーンを認識する「こだわりオート」を採用。人物のほかに動物や乗り物などの動く被写体にもピントと露出を合わせ続ける「主役フォーカス」、シャッターを押す直前の4秒間を動画で記録し、1日分の動画を自動で1つのファイルにまとめる「ムービーダイジェスト」も新たに搭載する。このほか、1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画撮影機能と動画撮影ボタンを装備し、21シーンを判別する「こだわりオート動画」にも対応する。

10Sと30Sの「"良いとこ取り"したモデル」(同社)

撮像素子には有効約1210万画素の高感度CMOSセンサーを採用し、F2.0~F5.8の広角24mm相当からの光学4.4倍ズームレンズを備えている。