カシオ計算機は4日、コンパクトデジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」シリーズより、「EX-ZR100」を発表。3月上旬に発売する。ボディカラーはホワイトとブラックの2色から選択でき、価格はオープン。推定市場価格は4万円前後。

HDRアート機能も強化された「EX-ZR100」。シーンに合わせて撮影モードを素早く選択できるようにモードダイヤルも採用し、マニュアル撮影機能を搭載

EX-ZR100は、発売中の「EX-ZR10」の上位機種にあたるモデル。高速撮影機能と高速画像処理を融合させた新世代映像エンジン「EXILIM ENGINE HS」を搭載。先進のフルオート「プレミアムオート」をはじめ、ワンアクションでパノラマ撮影が可能な「スライドパノラマ」、1920×1080のフルHDムービーなど、高度な撮影機能が利用できる。

ただし、多くの面でEX-ZR10からの大幅なパワーアップが図られている。たとえば、芸術的な写真表現が楽しめる「HDRアート」は、適用効果の強弱を3段階から選べるようになり、超スロー映像を楽しめるハイスピードムービーは最大1000fpsの撮影まで対応する。レンズも、24-300mm相当の光学12.5倍へとズーム倍率が高められている(EX-ZR10は光学7倍)。さらに複数枚の画像情報を合成するマルチフレーム超解像技術を使用した「プレミアムズーム」を併用することで、精緻な画像を保ったまま25倍までのズームが可能。デジタルズームは最大4倍となっている。

背面には約46万ドットの3.0型TFTカラー液晶を採用した

撮像素子は、裏面照射型の1/2.3型有効1210万画素CMOSセンサーで、CMOSシフト式の手ぶれ補正機構付き。背面液晶は、約46万ドットの3.0型TFTカラー液晶。電源は充電式の専用リチウムイオンバッテリー。徹底した省電力化の結果、撮影可能枚数がEX-ZR10の約290枚から約450枚へと飛躍的に向上している。

記録メディアは内蔵52.2MBに加え、SD、SDHC、SDXCカードに対応。サイズは104.8(W)×59.1(H)×28.6(D)mm、電池とメモリーカードを含む重量は約205g。