リコーは26日、同社コンパクトデジタルカメラ「CX」シリーズの最新モデルとして「CX5」を発表。発売は2月上旬を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は4万5,000円前後。
CXシリーズは、広角・高倍率ズームを特徴とするモデル。プレミアム・コンパクト機「GR」、ユニット交換式カメラシステム「GXR」と並ぶ、同社デジタルカメラにおける3本柱のひとつだ。
CX5は、2010年9月に発売された「CX4」の後継機。有効1000万画素の裏面照射型CMOSセンサーや光学10.7倍ズーム、秒約5コマの高速連写、1cmマクロ撮影機能、ノイズの軽減量を「OFF」「AUTO」「弱」「強」「MAX」から設定できるノイズリダクション機能などの性能はCX4より継承。画像処理エンジンには「Smooth Imaging Engine IV」を採用している。
新モデルでは、コントラストAFに加え、常に被写体との距離を測定するパッシブ式のAFセンサーを組み合わせた、独自開発のハイブリッドAFシステムを新たに採用しており、望遠(300mm)時でもAF合焦時間最短0.2秒を実現。シャッターチャンスを逃さない高速オートフォーカスとなっている。
また、カメラが画像の輪郭、ディテール、グラデーションを自動的に見分けて、それぞれに最適な処理を行う超解像技術を搭載することで、高解像画像を得られるなど高画質を追求。超解像の強度は、「OFF」、「弱」、「強」から設定できる。さらに、新採用のSR(スーパーレゾリューション)ズームでは600mm相当まで、画質の劣化を抑えての望遠撮影が可能だ。
シーンモードには、被写体に合った明るさや色合いに調整する「料理」、撮影時と再生時にグリッドラインが表示され、ゴルフスイングの確認ができる「ゴルフ連写」、打ち上げ花火の撮影に適したフォーカス、色調、明るさになる「打ち上げ花火」が追加され、14種類から選択可能となった。なお、打ち上げ花火モード時はシャッター音を「たーまやー」という掛け声に設定可能。収録されている掛け声は、落語家の林家彦いち氏によるものだという。
さらに、「トイカメラ」「クロスプロセス」など6種類の撮影表現を楽しめる「クリエイティブ撮影モード」、カメラを向けるだけで最適な撮影設定に切り替わる「シーンオートモード」(S-AUTO)などもひき続き搭載。イメージセンサーシフト方式のブレ補正機能も備える。
このほか、Eye-Fiカード(X2シリーズ)連動機能を追加。HDMI端子も新たに装備した(HDMIケーブルは別売)。ボディカラーには、ブラック、グリーンシルバー、ローズピンクの3色をラインアップ。ボディサイズは101.5(W)×58.6(H)×29.4(D)mm、重さは約176g(本体のみ)。電源はリチャージャブルバッテリー「DB-100」で、DB-100使用時の撮影可能枚数は約280枚。