ティアックは25日、再録ダブルリバースデッキ「W-890R」を発表した。発売は2月10日で、価格は4万7,040円。

どちらのデッキでも再録が可能なダブルリバースデッキ「W-890R」。写真のブラックのほかに、シルバーも用意されている。また、同社では、今回のW-890R以外に、USBメモリーへの録音にも対応したCDプレーヤー&カセットデッキ「AD-800」も販売中だ

W-890Rは、2009年5月に「W-865R」(2006年11月発売)を生産終了して以来、同社としては約半年ぶりとなる一般家庭向けのダブルリバースデッキ。W-890Rの基本性能は、W-865Rを踏襲したもの。DCサーボモーターを採用した再録オートリバースカセットメカニズムを本体の左右に配置、標準速/倍速のダビング、連続再生、パラレル録音などに対応している。利用可能なテープは、ノーマル/クローム(メタルテープは再生のみ対応)。ワウフラッターは0.25%(W.RMS)で、周波数特性(総合)は、30Hz~18kHz(クロームテープ)/30Hz~17kHz(ノーマルテープ)。標準的なドルビーBノイズリダクションに加え、高域特性を改善するドルビーHX Proも搭載する。S/N比はドルビーNRオンの場合69dBで、オフの場合58dB。また、+-12%のピッチコントロール(TAPE 1のみ)や、A-B間リピートなどの機能も装備している、

同社では、W-R865の製造終了後、すぐに、新機種投入を検討したが、部品の入手難などからペンディングとなっていたという。しかし、市場にはこういった再録ダブルリバースデッキは少なく、出して欲しいという声があり、今回製品化を決断したとのことだ。同社によると、カセットデッキの部品の供給は決して潤沢ではないが、FDDのように完全に無くなるということは、今のところ無いという。