シャープは1月25日、台湾のメーカーAU Optronics Corporation(AUO)を米国デラウエア州地方裁判所に特許侵害で提訴したことを発表した(提訴日は米国時間の1月24日)。

今回の提訴は米国国際貿易委員会(ITC)を通じて行われたもので、提訴対象にはAUOのほかに、特許を侵害しているとされるAUO製モジュールを搭載した液晶テレビや液晶モニターを米国に輸出・販売しているセットメーカーも含まれる。

シャープが特許を侵害されているとしている内容は以下の通り。

  • 視野特性を改善するために液晶アライメントを制御する液晶表示装置

  • 微細スリットを有する画素電極を持った液晶デバイスの製造方法

  • 広視野角を実現するための位相差補償素子を有する液晶表示素子

  • 広視野角において視野特性を改善する液晶表示素子

  • 液晶のゲート電圧波形を工夫し表示品質を向上させる技術

  • 特にドライブ技術において、より良い画質を得るため応答速度を改善する液晶表示素子及びドライブ方法

  • 液晶表示装置などの表示装置に関して使用するアクティブマトリックス基

なおシャープは、「今後も、当社特許を侵害するAUO製の液晶パネル・液晶モジュールを搭載していることを確認した場合には、さらに訴訟を提起する予定」としている。